MENU

お葬式で喪主は何をする?日取りから当日の段取りまで解説|樹木葬辞典

樹木葬辞典 > 樹木葬の豆知識 > お墓・お葬式 > お葬式で喪主は何をする?日取りから当日の段取りまで解説

お葬式で喪主は何をする?日取りから当日の段取りまで解説

お葬式で喪主がやらなければならないことは、星の数ほどあります。いざというとき慌ててしまわないために、儀式の日取りや段取りについてはあらかじめ知っておいた方がいいでしょう。家族が元気なうちから理解を深めておき、冷静な判断と行動ができる喪主になりましょう。


臨終からお葬式までの儀式の日取り

愛する家族が亡くなってから、お葬式をして見送りを済ませるまでには、いくつかの儀式を伴います。一般的には、納棺・通夜・葬式・出棺・火葬の5つの儀式があります。順を追って説明しましょう。病院などで臨終を迎えると、自宅や葬儀社の安置室などへ安置し、通夜やお葬式の日取りを決定します。例えば臨終から4日後に通夜を行い、5日目にお葬式を行うとしましょう。すると、納棺は4日目に行い、出棺・火葬は5日目のお葬式の前後に行うのが一般的です。もちろん例外はあります。病院から自宅へ搬送するとき、すでに棺に納めるようであれば、納棺は病院で済ませることになります。なお、火葬をお葬式の前に行う慣習のある地域では、お葬式の前日に火葬を済ませることがあります。この場合、通夜は火葬の前日ということになりますが、まれに火葬をしてから通夜を行う地域もあるので、注意が必要です。

 

最も大事なのは最初の打ち合わせ

喪主として最も大事な場面は、実は儀式ではなく葬儀社との打ち合わせです。とくに、故人を安置してから行う最初の打ち合わせでは、葬儀の日取りとともに葬儀会場の規模、祭壇や棺のグレードを決定することになります。ここで失敗してしまうと、後の儀式が全て意に沿わないものになってしまうので慎重さが必要です。通夜やお葬式に訪れる人数を見越して会場を選択し、全体予算に見合うような祭壇や棺を購入しなければなりません。喪主は、葬儀社や菩提寺と打ち合わせをするなかで最もふさわしいプランを立てていき、必要に応じて見積もりを出してもらいます。この打ち合わせが不安な人や、事前にだいたいの予算を知っておきたい人、信頼できる葬儀社を選んでおきたい人には、生前予約(プレリュード)がおすすめです。

 

納棺における喪主の役割

葬儀における最初の儀式は、納棺です。故人の顔や手をタオルで拭き、身支度を整えた後で思い出の品とともに棺へ納めます。喪主は最初に故人の顔を拭いてあげたり、着替えを手伝ってあげたりする役目を担います。葬儀社の担当者や納棺士の案内のもとに儀式が進むため、主体的に何かを行わなければならない場面はありません。ただ、白装束のかわりに着せてあげたい服があったり、棺に入れてあげたい想い出の品があったりする場合には、納棺前に棺のまわりへ置いておきましょう。儀式がスムーズに進みます。

 

通夜における喪主の役割

納棺後には、通夜が営まれます。親族と一般会葬者が式場へ集まり、僧侶が通夜経をあげる儀式です。儀式の所要時間はおよそ1時間で、その後、通夜ぶるまいが行われます。通夜ぶるまいは参列した全ての人が対象で、2時間程度の会食です。喪主の役割は、通夜の儀式においては喪主焼香(最初に代表して焼香すること)と喪主挨拶、通夜ぶるまいにおいては会食に訪れる人たちの接待です。通夜の終了後には僧侶にお布施を渡さなければならない場合もありますが、お葬式にも同じ僧侶が来てくれるなら、お葬式のときにまとめて渡してもけっこうです。

通夜後はお葬式に向けての最終調整を行う

通夜後、喪主は葬儀社と、お葬式に向けて最終調整を行います。お葬式の後に行われる精進落とし(会食)の人数調整、弔辞の人数と順番の打ち合わせ、花籠や盛籠を飾る順番の打ち合わせなどが主な内容です。花籠や盛籠は、誰から贈られたものかによって飾る順番が違ってきます。故人に近しい人の贈り物ほど、祭壇の近くに置かれるという風習があるためです。また、弔電が届いたら、読み間違いのないよう送り主の名前にふりがなを振り、読んでもらう順番を決めておくのも喪主の役割です。

 

お葬式における喪主の役割

お葬式本番、喪主の役割は親族席のトップに座り、参列者を迎え入れることから始まります。僧侶が到着したら控え室へあいさつに行き、弔辞を読む人が到着したらお礼を述べるのもまた大事な役割です。儀式が始まったら、通夜と同じように喪主焼香、喪主挨拶を行います。お葬式が終わったら出棺に立ち会わない参列者を見送り、その後、僧侶にお布施を渡します。僧侶が火葬に立ち会ってくれるようなら、お布施を渡すのはこのタイミングでなくても構いません。

 

出棺における喪主の役割

お葬式が終わると、出棺(火葬場へ向かうこと)となります。出棺の前には、棺のふたを開けて最後のお別れが行われます。参列者が一輪ずつ棺へ花を入れ、個人の顔まわりを飾ります。喪主は、棺へ入れ忘れたものがないか確認する程度で、あとはお別れに集中します。棺を霊柩車へ積み込む際、喪主と主な親族は棺に手を添えます。

 

火葬における喪主の役割

出棺し、火葬場に到着すると、火葬に立ち会う親族の焼香が済んだ後は、すぐ火入れとなります。火葬時の喪主の役割は、一番先に焼香を済ませることと、火入れの後のあいさつです。まれに、火葬するためのボタンを喪主が押す風習のある火葬場が存在します。火入れから1時間後には収骨となり、喪主と主な親族で骨を拾い、骨壺に納めます。収骨後、もう一度式場へ戻って初七日法要までを終え、精進落としが行われます。火葬場で精進落としを済ませる例もあります。

 

まとめ

以上、お葬式における喪主の役割を、日取りに沿ってお伝えしました。儀式のなかでの役割はそう多くありませんが、儀式に至るまでの準備においては、たくさんのことをこなさなければなりません。葬儀社と二人三脚で、忙しい数日間を乗り越えることになるでしょう。

 

関連記事:「葬儀」と「告別式」、「お葬式」の違いって?

▽当サイトではおすすめの樹木葬ランキングや自然葬や永代供養墓についても解説しています。是非ご参照ください。>>樹木葬辞典|樹木葬の総合情報サイト


あわせて読みたい

墓じまいをする清掃業者

墓じまいとは?改葬との違いや手順と注意点

「墓じまい」という言葉を知っていますか。墓じまいとは、代々継いできたお墓を閉じてその土地を更地にして墓地管理者に返却することを言います。少子高齢化が進み、年々死亡者数が増えている昨今、お墓の承継者が足りなくなり墓じまいをしてお墓を閉じる人が増えています。その理由は、今の住まいから遠く離れた場所にある先祖のお墓を管理することが物理的に難しくなってしまった、または、お墓を受け継いだものの後継者がいないといったものが主です。墓じまいと関連して、遺骨を別の場所に移す改葬をすることでお墓の管理を楽にしようという人もいます。このように関心が高まりつつある「墓じまい」や別のお墓に遺骨を埋葬し直す「改葬」について手順と注意点をお伝えします。

直葬とは?火葬場で火葬をするだけの、日本で一番シンプルな送り方

直葬とは、通夜式とお葬式がなく火葬だけを行う簡素な葬儀形式のことを言います。今、都市部ではおよそ2割から3割ほどの遺族が直葬を選んでいると言われています。通夜式とお葬式を行わない、というと、「それでいいのだろうか」と疑問に思う人もいるでしょう。直葬について詳しく解説します。

ネット墓参り、バーチャル霊園とは?

実家が遠方で、なかなかお墓参りに行けないという人が増えています。地方では、誰も管理しない無縁墓が目立つようになり、例えば熊本県人吉市が2013年に調査を行ったところ、市内のなんと4割もの墓が無縁化しているという結果が出ました。そんななか、ネットでできる墓参りや、バーチャル霊園が注目を浴びています。PC上でできる供養について解説します。

改葬のメリットデメリット

改葬を行う理由とは?メリットとデメリットを比較

改葬を考える人は年々増加傾向にあります。お墓の維持管理の負担を軽減し、時代に合わせた供養ができるなど、多くのメリットが注目されているからです。しかし、改葬には少なからずデメリットも存在します。よく考えずに改装を行うと、負担を減らすどころかトラブルを招きかねません。ここでは、改葬のメリットとデメリットを比較し、改葬時の注意点をまとめました。

一覧に戻る

カテゴリ検索

東京・樹木葬ランキング

第1位

樹木葬・東京 | 風の丘樹木葬墓地(かぜのおかじゅもくそうぼち)

詳細を見る

第2位

樹木葬・東京 | 町田いずみ浄苑(まちだいずみじょうえん)

詳細を見る

第3位

樹木葬・東京|えにし庭苑(えにしていえん)

詳細を見る

第4位

樹木葬・東京 | 水元公園ともしびの郷樹木葬(みなもとこうえんともしびのさとじゅもくそう)

詳細を見る

第5位

樹木葬・東京 | 本行寺樹林墓地「そせい」(ほんぎょうじじゅりんぼりそせい)

詳細を見る

  • 東京の樹木葬
  • 関東の樹木葬

最新の樹木葬の豆知識

関連サイト

運営者情報

ページの先頭へ