MENU

墓じまいの注意点を解説。後悔しないために相談と準備をしよう|樹木葬辞典

樹木葬辞典 > 樹木葬の豆知識 > お墓・お葬式 > 墓じまいの注意点を解説。後悔しないために相談と準備をしよう

墓じまいの注意点を解説。後悔しないために相談と準備をしよう

墓じまいとは、お墓を撤去して更地にすることです。近年では、少子化によってお墓の管理者を確保できないことが増え、無縁墓になるのを防ぐためにやむをえず墓じまいをすることが多くなっています。しかし、墓じまいにはデメリットもあり、簡単に決断していいものではありません。ここでは、墓じまいの注意点をまとめました。

墓じまい


墓じまいを本当にするべきなのかを、周囲によく相談すること

墓じまいをするときは、管理を担当している人の判断だけで行ってはいけません。お墓は親族や友人など、多くの人がお参りに訪れる場所だからです。何の相談もなく撤去してしまうと、快く思わない人も出てくるでしょう。また、長年土地を貸してくれていたお寺のことも考えなければなりません。墓じまいをするということは、檀家が減ることにも繋がります。それまで支払われてきた管理費やお布施が入らなくなるということは、お寺にとっては痛手です。ですので、きちんとした手順で行わないとお寺ともトラブルが発生してしまいます。過去には高額な離檀料を請求された例もあります。墓じまいをしたい時は、まずは身近な人たちに相談することから始めましょう。家族や親族はもちろん、親しい友人にも話を聞いてもらった方がいいかもしれません。親族の中から、お墓の管理を引き受けてくれる人が現れる可能性もあります。独りで悩まず、お墓の管理の現状と自分の考えを周囲に知ってもらうことが大切です。

 

墓じまいは、魂抜きとお墓の撤去で10万円~20万円程度かかる

墓じまいは、ただ「お墓はもういらない」とお寺に言えば成立するわけではありません。墓地はあくまでもお寺(管理会社)のものであり、利用者はお金を払って土地を借りているだけなのです。墓じまいをするからには、責任を持ってお墓を撤去し、更地に戻さなければなりません。まずは、遺骨をお墓から取り出す必要があります。これは無断で取り出していいわけではなく、管理の面でも礼儀の面でも、墓地の管理事務所に連絡してから行うのが基本です。その上で、寺院管理の場合は住職に魂抜き(閉眼供養、閉眼法要)をしてもらいます。この時、2~3万円程度のお布施を渡すのが一般的なので、用意しておきましょう。魂抜きが終わったら、お墓の撤去作業に入ります。これは自分だけではできないため、業者に作業を依頼しましょう。墓地によっては、管理事務所に頼むことで業者を手配してくれることもあるので、まずは事務所に相談してみることをおすすめします。なお、撤去費用は10万円~20万円程度が相場です。決して安い金額ではないので、幾つかの業者に見積もりを出してもらい、安い業者に依頼するのが良いでしょう。

 

墓じまいをしたら、別の埋葬方法を検討し早めに切り替えること

墓じまいをしたあとは、取り出した遺骨をどうするかが問題になります。法律上、遺骨を自宅に保管するだけなら特に許可は必要ないため、一時的に仏壇などに置いておくのも良いでしょう。ただ、そのままでは親族や友人がお参りしにくい状態になってしまいます。故人を供養することを考えると、もう一度どこかに埋葬(改葬)した方が良いでしょう。現在、普通のお墓に代わって普及しつつあるお墓の形態があります。それは樹木葬と納骨堂です。樹木葬は樹木を墓標とする方法で、石のお墓と違って墓石を管理する必要がほとんどありません。また、自然の中で眠りたいというニーズに応えられるお墓として人気です。納骨堂は都心部に急速に普及している屋内墓所です。屋内のコンパクトな空間に遺骨を安置でき、ほとんどの場合その管理はすべてお寺や管理会社が行ってくれます。今後も樹木葬や納骨堂の利用者は増えていくと予想されており、採用するお寺や霊園も多くなってきています。墓じまいをする時は、樹木葬や納骨堂への改葬も視野に入れて検討してみましょう。

 

まとめ:墓じまいするだけではなく、その後の対処も検討しよう

墓じまいは、管理者が不足している現代では仕方のないことと言えるかもしれません。しかし、単にお墓を撤去するだけでは、誰もが気軽に祈りを捧げられる場所がなくなってしまいます。それでは故人を弔う気持ちも薄くなってしまいますし、代々の祖先にも申し訳が立たないでしょう。墓じまいをするときはよく考えてから行い、家族や親戚、親しい友人など全員が納得できる形にするといいでしょう。

 

関連記事:墓じまい、そのとき遺骨はどうする?後悔しないための4つのポイント

▽当サイトではおすすめの樹木葬ランキングや自然葬や永代供養墓についても解説しています。是非ご参照ください。>>樹木葬辞典|樹木葬の総合情報サイト


あわせて読みたい

永代供養墓を考えるおじいさん

永代供養墓と普通のお墓の違いとは

永代供養墓とは、現代のニーズに合わせたお墓の形態です。お墓を買ったとしても、引き継いでくれる人がいない、また、たとえ後継者がいても遠方に住んでいるので管理が難しい、あるいは後継者となる子供に迷惑をかけたくない、このように考える方が増えているようです。そこで考えられたのが永代供養墓です。永代供養墓とは、お墓を管理する人がいなくても、お寺や霊園で管理、供養してくれるお墓を言います。ここでは、永代供養墓について詳しく紹介します。

お墓(樹木葬など)を生前購入するメリット

お墓といえば、家族でどなたかが亡くなった際に準備するというイメージの方が多いかもしれません。しかし、現在は終活を行い自分のお墓を生前に購入する方も増えてきています。その背景には、お墓の継承者問題や少子化問題など深刻な問題が見え隠れしていますが、お墓の生前購入をすることにはメリットがあるようです。

法要とは,お坊さん,法要

法要とは?時期と回数について分かりやすく解説

法要とは、遺族が故人を弔い冥福を祈るために行う供養のことを指します。しかし、正直なところ詳しいことはよく分からない、何をすればよいのか分からないという人も多いと思います。ここでは、そんな法要についての基本情報や参加する際のマナー等紹介していきます。

改葬とは?手順と手続きで起こり得るトラブル

改葬とは、今あるお墓から遺骨を別の場所へ移動させることをいいます。例えばお墓を受け継いだ長男が今住んでいる場所から遠いため、もっと近い場所にお墓を移したいといった理由などに伴い、近年では改葬を考える人が目立ち始めています。ここでは改葬の手順と手続き上のトラブル例の紹介をしていきます。

お別れの会,社葬,家族葬,密葬

お別れの会とは?葬式との違いと参加する時のマナー

芸能人や社会的に地位のある人が亡くなられたときに執り行われる「お別れの会」を、テレビなどで見たことのある人も多いことでしょう。普通の葬儀と違い宗教色があまり感じられず、通夜や告別式とも雰囲気が違います。「お別れの会」とはどのようなものでしょうか。詳しく見ていきましょう。

一覧に戻る

カテゴリ検索

東京・樹木葬ランキング

第1位

樹木葬・東京 | 風の丘樹木葬墓地(かぜのおかじゅもくそうぼち)

詳細を見る

第2位

樹木葬・東京 | 町田いずみ浄苑(まちだいずみじょうえん)

詳細を見る

第3位

樹木葬・東京|えにし庭苑(えにしていえん)

詳細を見る

第4位

樹木葬・東京 | 水元公園ともしびの郷樹木葬(みなもとこうえんともしびのさとじゅもくそう)

詳細を見る

第5位

樹木葬・東京 | 本行寺樹林墓地「そせい」(ほんぎょうじじゅりんぼりそせい)

詳細を見る

  • 東京の樹木葬
  • 関東の樹木葬

最新の樹木葬の豆知識

関連サイト

運営者情報

ページの先頭へ