MENU

お寺でお花見 マナーやルールを知っておこう|樹木葬辞典

樹木葬辞典 > 樹木葬の豆知識 > マナー・慣習 > お寺でお花見 マナーやルールを知っておこう

お寺でお花見 マナーやルールを知っておこう

お花見の季節、どこへお花見に行こうかと迷っている人もいるのではないでしょうか。お寺には、桜の名所と呼ばれるところがたくさんあります。でも、そんなお寺でお花見をする際には、気をつけるべきマナーがあることをご存じでしょうか。公共の場所で誰もが気持ちよく過ごせるよう、お花見のマナーやルールを知っておきましょう。


まずは参拝を忘れない

お寺でのお花見に欠かせないのが、参拝です。お花見をするとしないとに関わらず、お寺に行ったらまずは参拝をすることが大事と、心に刻んでおきましょう。友人宅へおじゃまするときに親御さんへ挨拶するのと同じ感覚で、ご本尊に挨拶してからお花見を始めます。

 

場所取りできる場所とできない場所がある

お寺によっては、場所取りの範囲に制限を設けているところもあります。とくに重要文化財のそばや、老木など弱っている桜のまわりにはロープが張られていることがあります。ロープがなくても、門や境内に注意書きがないかチェックするのが大事です。また、トイレの動線になるところには場所取りをしないといった心配りも必要です。

 

お酒の持ち込みを禁止しているお寺がある

全国的に有名でたくさんの人が集まるお寺であればあるほど、お酒の持ち込みを禁止しているところが多々あります。例えば成田山新勝寺のある成田山公園では、お酒を持ち込んでの宴会を全面禁止しています。東京都の増上寺なども同様です。「お花見には宴会がつきもの」と考える人は注意しましょう。

 

火気厳禁のお寺がある

お酒の持ち込みと同様に、火気も禁止しているお寺があります。ガスコンロを持ち込んでみんなで鍋をつついたり、焼き物をしたりして楽しみたいと思っている人は、火気厳禁ではないかきちんと確認しておきましょう。

 

早くからの場所取り、必要以上に広い場所取りはマナー違反

良い場所がなくならないうちに場所取りをしたいと考えるのは、みんな同じです。でも、前々日から場所取りをしておいたり、人数に対して必要ないほど広い場所をとっておいたりするのはマナー違反なので気をつけましょう。周りの人から反感を買いながらお花見をしても、あまり楽しくありませんよね。場所取りのマナーがあまりに悪いと、管理者に注意を受けてしまうことも考えられます。気持ちよくお花見を楽しむために、時間も広さも常識の範囲内で場所取りをしましょう。

 

桜の根元には敷物を敷かないのがルール

桜は意外とデリケートな樹木です。桜の根元にビニールシートを敷いてしまうと、根が呼吸できなくなるといわれています。「短期間のことだから、大丈夫だろう」という気持ちになるかもしれません。でも、敷物を敷けば当然そこには人が座ります。植物にとって身体を支えるのに最も大事な根の部分に、かなりの圧力がかかってしまうことになるのです。桜の根元には、敷物を敷かないようにしましょう。

 

桜は触らない、折らない、登らない

桜は、眺めて楽しむものです。決して手折ったり、いたずらに登ったりしてはいけません。花びらをそっと触る程度ならいいですが、「記念のために、ちょっとだけならいいだろう」と枝を折ってしまうと、マナー違反になるので気をつけましょう。たくさんの人がそうやって手折ってしまったら、桜を楽しむどころではなくなってしまいますよね。また、登っても急に大木が倒れることはおそらくありませんが、木に登れば確実に幹を痛め、揺らして花を散らし、小枝を折ることになってしまいます。子どもが登りたいと言っても止めましょう。

 

お酒はたしなむ程度に

お酒を楽しむのは、お花見の醍醐味の一つです。でも、あまり深く酔ってしまうと、周りに迷惑がかかる可能性があります。あくまで花を愛でることを花見の目的として、お酒はたしなむ程度にしておきましょう。「まだまだ飲み足りない」という場合は、二次会になだれ込むのが正解です。

 

後片付けは完璧に

「立つ鳥跡を濁さず」が、お花見の基本です。ごみをまとめて持ち帰るのはもちろんのこと、残った飲み物も土などへ捨てることなく、流し場できちんと処理しましょう。マナーが悪いと、お花見ができなくなってしまうことがあります。実際、桜の名所として知られる兵庫県の夙川河川敷は、花見客のマナーが悪いことから周辺の住民の苦情を受け、2014年より宴会禁止となってしまいました。公共の場である河川敷ですらこのような事態になるのですから、信仰の場であるお寺では、よりいっそう気をつけなければなりません。

 

まとめ

以上、お寺でお花見をするときのマナーやルールをご紹介しました。お寺のみならず、神社や公園などどんな場所でも使えるマナーですから、覚えておきましょう。大人のたしなみを身につけて、爽やかなお花見を!

 


あわせて読みたい

仏花,お墓参り

お墓参りのお花はどんなものが良い?

お盆やお彼岸の季節が近づくと、お墓参りをする機会が増えるかと思います。お墓参りに訪れる際、お供え用のお花は欠かせません。お供え用のお花には菊などの仏花を添えることが一般的ですが、必ずしも菊でなければいけないというわけではありません。ここでは、お供えにはどのようなお花であればよいのか、また避けたいお花などについて紹介します。

喪中はがきのマナー

喪中はがきはいつ・だれにどんなデザインで出せばよい?

喪中はがきとは、年賀欠礼の挨拶状のことです。身内に不幸があり、喪に服しているため年賀のご挨拶は辞退いたしますというご挨拶状です。喪中はがきの習慣は元々、明治・大正期に皇室の大喪に対し年賀欠礼を行っていた習慣が、昭和期に年賀状の普及に伴い、一般家庭の喪中でも年賀欠礼の挨拶状を出すように風習として定着した比較的新しい習慣です。今回は、喪中はがきを作る際のマナーなどについてご紹介したいと思います。

檀家とは?檀家制度の始まりと現代社会における意義

檀家(だんか)とは、特定の寺院を援助する家のことを指します。檀家が支える寺院のことを菩提寺(ぼだいじ)や旦那寺(だんなでら)と呼びます。この寺檀関係は江戸幕府の政策によって始まり、菩提寺は檀家の先祖や死者の供養を独占的に取り仕切りましたが、時代が下り、寺檀関係は崩壊しつつあります。この、檀家や檀家制度について詳しく解説していきます。

散骨をするための桟橋

散骨で後悔しないためのポイントは場所・マナー・供養の3つ

散骨を希望する人は年々増えているといわれています。一般社団法人日本海洋散骨協会が、全国の終活カウンセラーを介して行ったアンケートでは、年代に関わらず約1割が「散骨を希望する」と回答する結果となりました。いつ、大事な家族から「自分は散骨をしてもらいたいと考えている」といわれるかわかりません。遺される人が散骨で後悔しないためのポイントは、「場所」「マナー」「供養」の3つです。ここではそのポイントについて詳しく説明していきます。

位牌

戒名とは?戒名の相場、戒名のランクや付け方について

戒名とは、仏教において亡くなった方が極楽浄土に行くことができるように付けられる名前です。その戒名は、宗派によって呼び名が違ったり、構成や文字数が違っていたりと様々です。また性別や年齢によっても付け方が違います。現在はお墓同様に戒名も生前に準備をする方が増えてきていますので、意味を知っておき納得のいく戒名をつけてもらいましょう。

一覧に戻る

カテゴリ検索

東京・樹木葬ランキング

第1位

樹木葬・東京 | 風の丘樹木葬墓地(かぜのおかじゅもくそうぼち)

詳細を見る

第2位

樹木葬・東京 | 町田いずみ浄苑(まちだいずみじょうえん)

詳細を見る

第3位

樹木葬・東京|えにし庭苑(えにしていえん)

詳細を見る

第4位

樹木葬・東京 | 水元公園ともしびの郷樹木葬(みなもとこうえんともしびのさとじゅもくそう)

詳細を見る

第5位

樹木葬・東京 | 本行寺樹林墓地「そせい」(ほんぎょうじじゅりんぼりそせい)

詳細を見る

  • 東京の樹木葬
  • 関東の樹木葬

最新の樹木葬の豆知識

関連サイト

運営者情報

ページの先頭へ