MENU

手元供養とは現代に合った新しいスタイルの弔い方|樹木葬辞典

樹木葬辞典 > 樹木葬の豆知識 > 用語説明・豆知識 > 手元供養とは現代に合った新しいスタイルの弔い方

手元供養とは現代に合った新しいスタイルの弔い方

「手元供養」とは遺骨を自宅に置いて供養をすることを指し、「自宅供養」とも言うそうです。亡くなった人をいつまでも身近に感じていたいなどの理由で、近年じわじわ人気を集めてきています。大手仏具業者の調査によると「手元供養」の認知度も2011年の時点では過半数以下(45.0%)であったのに対し、2014年には過半数(53.4%)を超えたという結果も出ているそうです(※注1)。ここでは、そんな手元供養には具体的にどんな方法があるのか、またメリットなどについて紹介していきます。


手元供養とはどうして広まったのか

手元供養の歴史はまだ浅く、2005年にNPO手元供養協会が発足し、小型地蔵を開発したことから始まったと言われています。手元供養が普及した背景には、葬送や供養のスタイルが従来型の仏式が大半を占めていた時代から、近年は多様化してきたことが挙げられます。核家族化、少子高齢化が急速に進み、従来の子孫承継型の供養を続けられる家が少なくなり、血縁者が代々管理していく家墓から、お寺に供養をゆだねる永代供養墓が1985年の比叡山延暦寺の久遠墓地をはじめとして出現し、さらに納骨堂、樹木葬、海洋散骨など新しい供養のスタイルが普及してきました。

そんな納骨堂、樹木葬、海洋散骨などの供養を選択する人の中には、「遺骨が全て手元からなくなるのは寂しい」という理由で手元供養品を併せて利用する人が増えているのです。

 

手元供養とはどんな人に選ばれている?

では具体的にどんな人が手元供養を選んでいるのでしょうか?実際に手元供養品を購入した前述のアンケートによりますと、「なぜ手元供養商品を購入しましたか」の問いに対し、上位3位の理由は以下でした。

  • 1位 まだ故人と離れがたい気持ちが強いから(37.8%)
  • 2位 故人に見守ってほしいから(30.1%)
  • 3位 お墓が遠方でなかなかお墓参りに行けないので身近に置いておきたかったから(11.4%)

これらの回答から、逆縁(子どもが親より先に亡くなる)や、長年連れ添った伴侶など、故人への思いが強く残っている場合、手元供養を選んでいる人が多いことが伺えます。

 

手元供養の具体的な方法とは?

では実際に手元供養の具体的な方法をみていきましょう。手元供養は大きく2つに分けられます。

  1. 1.遺骨をお墓に収めず全て自宅で保管・供養
  2. 2.遺骨を一部取り分けて自宅で保管・供養

手元供養を選ぶ場合、1のようにすべての遺骨を自宅に保管するケースは少なく、2のように故人を身近で偲ぶために一部を自宅で供養することが多いようです。実際に手元供養をしている人にお墓や仏壇の有無について尋ねたところ、「お墓がある」「お墓をこれから準備する予定」の合計が全体で75.6%、「お仏壇がある」「お仏壇をこれから準備する予定」の合計が70.2%と、7割以上の方が、お墓・仏壇を所有しながら、手元供養商品を購入しているようです。

参考文献:近年注目が高まる、遺骨ペンダントやミニ骨壺などの手元供養商品「2014年の購入者アンケート結果を発表」 | 株式会社メモリアルアートの大野屋(※注1も同様)

 

自宅で遺骨を保管していて問題にならないの?

遺骨を自宅に置いたり、粉骨したりダイヤモンドなどに加工することなどについは法律的には問題なく、特別な手続きも不要です。しかし、分骨して自宅に保管していた遺骨を、後にお墓や樹木葬などにやっぱり埋葬するといった場合には、誰の遺骨であるのかを証明する「分骨証明書」が必要となります。将来、どこかのお墓などに納骨をする可能性があるなら、あらかじめ火葬場や墓地の管理者、寺院などに分骨証明書を発行しておくのがおすすめです。

 

手元供養品のいろいろ

小型地蔵から始まった手元供養品ですが、最近ではライフスタイルに合わせて選べるようにラインナップも充実してきています。手元供養品の種類は以下のようなものが人気なようです。

手元供養品の種類 | ミニ骨壺

手元供養ミニ骨壺

出典:ミニ骨壷(コアボトル) | 手元供養の未来創想

自宅にて一部の骨壺を安置する場合、手の平サイズの小さな骨壷に収めるものが人気です。遺骨の全てを収める通常の骨壺は、真っ白な陶器で出来ているシンプルなものですが、ミニ骨壺として販売されているものは陶器はもちろん、ガラス製のものまであり、色や柄も豊富にあるのが魅力です。だいたい1万円~1万5千円ほどで購入ができます。

手元供養品の種類 | 遺骨ペンダント

遺骨ペンダント

出典:遺骨ペンダントのご紹介|手元供養の未来創想

遺骨のかけらや遺骨を粉骨したもの、遺灰などをペンダントの飾りのなかに収めて持ち運ぶことができるのがペンダントです。昨今では、デザインも多様であり見た目にはまさか遺骨が入っているとは思えないほどファッショナブルです。値段はシルバーなのかゴールドなのかなど、デザインや品質にもよりますが、2万円~10万円を超えるものまで幅広くあります。

手元供養品の種類 | ミニ仏壇

ミニ仏壇

出典:ミニ仏壇と手元供養仏壇の専門ショップ|いのりショップ

これまで仏壇とは故人を自宅で供養することはもちろんでしたが、家の中に小さなお寺を作るようなものの意味で作られていたため、仏像や仏具を飾り荘厳な飾りを用いられておりました。そのため80万~100万円ほどの費用がかかるうえ、マンションなどの家庭ではスペースを取られなかなか設置することが難しくなっていました。

しかし、最近では従来のような堅苦しいものではなく、現代の生活スタイルに合ったおしゃれでシンプルなデザインの、小さな仏壇が人気となっています。値段も10万以下で購入できるものも豊富にあります。

 

手元供養のメリット

手元供養にはお墓にはないメリットがあります。

  • 遺骨が手元にあることによって故人をいつも身近に感じられる
  • お墓が遠方にある、または高齢になりなかなか墓参りに行けないので身近で供養できると便利
  • 経済的な理由でお墓が購入できない、お墓の維持管理の負担を子ども達に負わせたくない
  • 納骨堂、樹木葬、海洋散骨をしたが、遺骨がまったく何もなくなるのは寂しいので手元に置くことができる
  • 持ち運べるアクセサリータイプの手元供養にすれば、故人と一緒に行くつもりだった場所や思い出の場所に一緒に連れて行ってあげられる
  • 従来の仏壇は物理的に置くスペースがないが、手元供養なら省スペースでも自宅で供養する場所ができる
  • 無宗教なので宗教色のない供養をしたい
  • 兄弟・姉妹で両親の遺骨を分けてそれぞれ供養したい
  • 故人への思いが強く残っている場合グリーフケアになる

 

手元供養のデメリット・注意したいこと

良いことづくしのような手元供養ですが、デメリットもあります。当事者以外からすれば、「いつまでも納骨をしないのは故人が成仏できないのでは」「自宅にいつまでも遺骨を置いておかれるのは残された方も気持ちが良いものではない」と考えるものです。

また、記憶に新しい東日本大震災のように大規模な災害が起こった際、自宅が損壊して遺骨一緒に流されてしまう、あるいは故人を偲んで手元供養していた人が急逝されてしまった場合、自宅の遺骨の処分に困るといった可能性もでてきます。手元供養品を購入する場合、必要がなくなったらどう処分するのかということまで考えて購入するのがよいでしょう。

 

今後は少子高齢化が加速してゆくのに伴い、子孫継承型のお墓が減り、永代供養墓、納骨堂、樹木葬、散骨と手元供養がセットになった供養が増えてゆくのかもしれません。自身の家庭のライフスタイルや考え方に合わせた供養のひとつとして、手元供養も検討してみてはいかがでしょうか。

参考文献:「終活の教科書」(タツミムック) 2013年刊

参考文献:「お墓ハンドブック」(主婦の友社)2014年刊

参考文献:「日経おとなのOFF」(日本経済新聞社)2016年7月号特集葬式・墓じたく

 

当サイトではおすすめの樹木葬ランキングや自然葬や永代供養墓についても解説しています。是非ご参照ください。>>樹木葬辞典|樹木葬の総合情報サイト


あわせて読みたい

死後離婚のために結婚指輪を外す様子

死後離婚とは?夫と同じ墓に入りたくない妻

「死後離婚」という言葉がメディアを賑わせています。NHKの報道によると、死後離婚の数はこの10年で1.5倍に増えているそうで、永代供養墓の人気ともつながっているそうです。ここでは死後離婚がどういうことか、解説します。

永代供養と永代使用

永代供養とは?永代使用との違い

永代供養と永代使用。二つとも「永代」という言葉がついているので似たような印象を持つと思います。しかし、この二つの言葉の意味は全く違います。そして「永代」の意味にも意外なカラクリがあるので紹介します。

お彼岸2017

お彼岸はいつ?【2017年版】お彼岸についてのおさらい

お彼岸にはお墓参りに行く、という人も多いでしょう。お彼岸とは古来からある日本の伝統行事の中でもいまも生活に深く根ざした仏教行事で、その中日は国民の祝日にもなっています。そんなお彼岸の正しい日程や意味について、おさらいしてみましょう。

檀家 門徒 信徒

檀家・信徒・門徒それぞれどんな意味で何が違う?

檀家とは、特定の宗派のお寺に所属し、そのお寺に対して経済的な援助を行う家のことを指します。しかし檀家とならんで「信徒」や「門徒」という言葉を耳にすることが多いことでしょう。ここでは檀家・信徒・門徒、それぞれどんな意味や違いがあるのか、紹介します。

永代供養墓

永代供養とは|供養期間や費用はどれくらい?永代使用との違いとは

永代供養とは、お墓参りや供養をする身内(縁故者)がいなくなり、無縁仏となってしまうことを避けるために、寺院などの管理機関が責任を持って永代にわたって供養することを指します。しかし最近では、将来、身内(子どもなど)に墓守りの心配や負担をかけたくないという理由から、生前に永代供養の申し込みをする方も少なくありません。永代供養の費用や期間について詳しく見ていきましょう。

一覧に戻る

カテゴリ検索

東京・樹木葬ランキング

第1位

樹木葬・東京 | 風の丘樹木葬墓地(かぜのおかじゅもくそうぼち)

詳細を見る

第2位

樹木葬・東京 | 多摩境フォーシーズンメモリアル樹木葬(たまさかいふぉーしーずんめもりあるじゅもくそう)

詳細を見る

第3位

樹木葬・千葉 | 真光寺樹木葬(しんこうじじゅもくそう)

詳細を見る

第4位

樹木葬・東京 | 水元公園ともしびの郷樹木葬(みなもとこうえんともしびのさとじゅもくそう)

詳細を見る

第5位

樹木葬・東京 | 本行寺樹林墓地「そせい」(ほんぎょうじじゅりんぼりそせい)

詳細を見る

  • 東京の樹木葬
  • 関東の樹木葬

最新の樹木葬の豆知識

関連サイト

運営者情報

ページの先頭へ