墓じまい、そのとき遺骨はどうする?後悔しないための4つのポイント
後継者がいないために先祖代々のお墓を更地にし、管理者へ墓地を返還することが「墓じまい」と呼ばれるようになりました。今あるお墓を無縁墓化させないためには、これから家族の形がどうなっていくのかを正確に予想し、早めに決断をすることが大切です。墓じまいで後悔しないためにはどうすれば良いか、そのポイントをお知らせします。
お墓の選び方|立地・供養方法・宗派の確認がポイント|樹木葬辞典
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お墓選びには、基本の優先順位があります。情報が溢れ、様々なタイプのお墓が出てきている現代ですから、「どんなお墓にしよう」と迷う人も多いでしょう。しかし、優先順位を守ってお墓選びをすれば、長く迷うことはありません。ここでは順を追ってお伝えしていきましょう。
お墓を選ぶ際に、まず鍵になるのが立地です。自宅から近い場所をと考えがちですが、お墓参りに訪れる人たちの利便性も忘れてはなりません。「そう何度もお墓参りに来てもらわなくとも良い」などと自分で判断し、遠方の見晴らしの良い山中へお墓を求めたとしたら、後に残る人たちは大変です。「自分のお墓に子どもたちが来てくれなくても平気」と考える親は多いようですが、立場がもし逆だったらどうでしょう。親の墓が遠く、なかなか訪れることができないとしたら、寂しい、バツが悪い、感じ方は人それぞれですが、「もっと近くにお墓があれば」と思うのではないでしょうか。
自分で自分のお墓を選ぶ際は、実際にお墓を使うことになる子どもたちの気持ちを汲み取り、双方が納得できる場所を選ぶ必要があります。行きやすさを考慮して、半径●㎞以内、●●線沿線などエリアを絞ることから始めましょう。都市部の場合、都心に近いほど金額が高くなってしまうため、周辺県を視野に入れるのが現実的です。候補地を決めれば、選択肢をぐっと絞ることができます。
ある程度エリアが絞れたら、次は希望する契約形態で絞り込みましょう。墓地の契約形態には墓地の使用期限があるものと、無期限のものがあります。先祖代々の墓を子孫が守る昔ながらの墓地を「継承墓」といい、使用期限がなく管理費を支払い続けている間は反永久的に使用することができます。一方、お墓を誰かに継承する必要がなく個人や夫婦のみでのお墓を使うための墓地を「永代供養墓」といい、13年や33年間限定といった使用期限が設けられているものもあります。
継承墓であれば半永久的な墓地の使用を前提としているため、およそ80~100万円ほど(地域によって異なります)の永代使用料の他に、墓石代と年間管理費、寺院が管理する墓地の場合は檀家になる必要があり、お布施代などがかかってきます。一般的に継承墓の方が管理をすることが大変でお金がかかるといわれています。
永代供養墓の場合は、タイプにもよりますが基本的には13年~50年間など期限を設けているため、永代使用料が期限年数によって異なります。契約者が存命の間は年間管理費が必要になるケースも多いですが、墓石代や檀家制度などの縛りもほとんどなく比較的自由な形式なため、継承墓と比較すると費用が抑えられることも多いです。継承者の必要がないお墓を探しているなら、「永代供養墓」というワードで絞るのがいいでしょう。
また、寺院が管理する墓地であればそのお寺の檀家にならなければならない可能性もあります。あくまで無宗教が良い場合は、宗教不問か否かもチェックしましょう。ただし永代供養墓であれば宗教不問にするという形式をとる寺院墓地も多くみられます。
契約形態で候補が絞れたら、次は希望するお墓の種類はどのようなものかを考えましょう。墓石を使ったお墓が一般的ではありますが、最近では墓石の代わりに樹木を墓標とする樹木葬が広まりつつあります。墓地に緑が増えるというエコロジーの観点から、また自然に還っていくイメージから、近年人気が集まっています。実際、樹木葬では骨壺から遺骨を取り出しサラシの袋などに入れて土のなかへ埋葬する形式が多いため、自然回帰志向の強い人には何物にも代えがたい魅力があるといえるでしょう。骨壺に入れたままカロートに埋葬する方法も樹木葬にはあるので、土に遺骨を埋葬することに抵抗がある人でも安心です。また樹木葬は新しいお墓の形であるため、後継者の必要がない永代供養式であったり、宗教フリーであったりすることがほとんどです。現代のニーズに合わせたお墓の形といえるでしょう。
ここまでで、候補はだいぶ絞れたのではないでしょうか。目星をつけたら、一つひとつの情報をより詳しく確認しましょう。エリアで絞ったとしても、霊園が駅から遠く、バスなどが出ていなければ行きやすいとはいえません。せめてタクシーでもワンメーター程度の料金で行ける範囲が現実的です。なお、年老いても参拝が可能であるためにはバリアフリーが必須です。トイレや休憩所、法要のできる設備が整っている霊園は価格が高くなりがちですが、価格以上の便利さを実感できることもあります。最終的には複数個所へ見学に行き、エリア・契約形態・形状・設備・価格すべてに納得のできる霊園を見つけましょう。見学すれば、係員の対応がきちんとしているかどうかもチェックできます。
後継者がいないために先祖代々のお墓を更地にし、管理者へ墓地を返還することが「墓じまい」と呼ばれるようになりました。今あるお墓を無縁墓化させないためには、これから家族の形がどうなっていくのかを正確に予想し、早めに決断をすることが大切です。墓じまいで後悔しないためにはどうすれば良いか、そのポイントをお知らせします。
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