MENU

お彼岸には何をすればいい?お彼岸の期間とお供え物の準備について|樹木葬辞典

樹木葬辞典 > 樹木葬の豆知識 > マナー・慣習 > お彼岸には何をすればいい?お彼岸の期間とお供え物の準備について

お彼岸には何をすればいい?お彼岸の期間とお供え物の準備について

お彼岸というと、「お墓参りに行く日」というイメージを持っている人が多いでしょう。もちろん、それはとても正しい認識です。でも、例えば親が亡くなって自分が実家を受け継いだとして、お彼岸にどんなことをすればよいか、詳しく知っていますか。お彼岸の期間や準備するべきものについて、あらかじめわかっていればスムーズです。


お彼岸は春と秋の2回ある

お彼岸は年に2回あります。春のお彼岸と、秋のお彼岸です。春のお彼岸は春分の日(毎年3月20日頃)を中心とした1週間、秋のお彼岸は秋分の日(毎年9月22日頃)を中心とした1週間をいいます。春分の日も、秋分の日も、太陽が真東から出て、真西に沈みます。真西には浄土があると信じられています。さらに、昼(生)と夜(死)の時間の長さが逆転する節目でもあることから「浄土(彼岸)がこの世(此岸・しがん)に最も近づく日」であるとされてきました。この信仰から「お彼岸」が生まれたという説が有力です。そして、「お彼岸の期間中にお墓参りに行くことで、あの世の先祖を近くに感じることができる」という考え方から、お彼岸にお墓参りをする風習が生まれました。

 

春も秋も、お彼岸にすべきことは同じ

春のお彼岸も、秋のお彼岸も、やるべきことはほとんど変わりません。お墓参りに行って先祖にごあいさつをし、仏壇には普段よりちょっと豪華なお供え物をします。また、お寺によっては、「彼岸会(ひがんえ」や「施餓鬼(せがき)」という行事を行うことがあり、地域によっては春祭りや秋祭りと結びついたりもしています。彼岸会を行うお寺の檀家であれば、合同の彼岸法要に参加する場合、お布施を包む必要があります。彼岸法要に参加するタイミングとしては、故人が亡くなって初めて迎える初彼岸、十三回忌や三十三回忌といった年忌にあたっている年などが考えられます。しかし、信心深さから毎年のように彼岸法要に参加する檀家もあるため、基本的には檀家であれば誰でも彼岸法要に参加して構いません。

 

お彼岸のお墓参りはお供え物にあんこのお餅と彼岸花を使う

お彼岸,ぼたもち,おはぎ

春でも秋でも、お彼岸の基本となるのはお墓参りです。お彼岸に限らず、お墓参りの手順は「お墓掃除」「お供え」「お参り」と覚えましょう。まずは「お墓掃除」として、墓地内の落ち葉を掃いたり、草を抜いたり、濡れ雑巾で墓石の汚れを落としたりします。お墓がキレイになったら、次はお花や食べ物などの「お供え」です。お花は、秋なら彼岸花を使う家庭が多いですが、季節の花であればどんなものでもかまいません。故人が好きな花があったら、取り混ぜると喜ばれるでしょう。食べ物は、春でも秋でも、あんこのお餅を中心とした精進料理とします。お彼岸のお餅は、米の粒を少し残す程度につぶすのが特徴です。このあんこ餅を、春のお彼岸では「ぼたもち」、秋のお彼岸では「おはぎ」と呼ぶのが一般的です。季節の花である牡丹や萩の花に見立てているものと思われます。お供え物が済んだら、今度は「お参り」です。マッチなどで線香に火をつけ、手であおいで火を消してから線香立てへ納め、手を合わせましょう。

 

お彼岸には仏壇にあんこのお餅や精進料理をお供えする

さて、お彼岸はお墓参りがメインですが、仏壇にも普段より少し立派なお供え物をします。お花一対をあげるほかに、お墓参りのときにあげたような「ぼたもち」もしくは「おはぎ」をお供えしましょう。また、ごま豆腐やこんにゃく、野菜の煮びたしなどといった精進料理を、お餅と一緒にお膳に並べてお供えします。料理の種類やお供えの期間は、地域や家の考え方によってさまざまです。仏壇のない家であれば、位牌と遺影を並べ、その手前にお膳を供えるだけでも、立派なお彼岸セットになることでしょう。

 

お墓参りや仏壇のお供えはなるべく早く下げ、いただこう

お墓参りのときのお供え物は、家に持ち帰るのがマナーです。また、仏壇へお供えするお膳に関しても、一日の終わりではなくできれば早めに下げてしまい、「仏様のおさがり」として食べるのが供養になるといわれます。このため、料理の全てにラップをかけて仏壇へお供えする家もあるほどです。ただ、どうしても食べられなくなってしまうものは出てくるでしょう。しなびてしまった漬物、固くなったお餅などは無理に食べようとせず、処分します。

 

まとめ

以上、お彼岸の由来や期間、すべきことなどについてお伝えしました。お彼岸は、先祖を身近に感じられる期間です。生まれてきたことを感謝しながらお墓参りをし、お供え物を準備しましょう。初めは「ちょっと面倒だな」と思うかもしれませんが、心の中で故人に話しかけながらお墓参りやお供えを行えば、だんだん先祖を身近に感じられるようになってきます。今は亡き愛しい家族をじっくり思い出せる日として、心静かに過ごしましょう。

関連記事:お彼岸はいつ?【2017年版】お彼岸についてのおさらい

 

▽当サイトではおすすめの樹木葬ランキングや自然葬や永代供養墓についても解説しています。是非ご参照ください。>>樹木葬辞典|樹木葬の総合情報サイト


あわせて読みたい

葬儀(通夜・告別式)の服装マナーと注意点

喪服は持っていますか?社会人になると友人関係以外に仕事関係の付き合いが一気に増え、冠婚葬祭への参加も多くなっていきます。20代後半から30代になると結婚式に呼ばれる事が多く、女性であれば結婚式用のドレス、普段スーツを着ている男性でも結婚式用スーツを持っているのではないでしょうか。結婚式は事前に準備できますが、急な知らせになりがちな通夜・葬儀の際、喪服を持っておらず、慌てて準備したといった話を多く耳にします。中には「喪服でなくても、普通の黒のスーツで良いのでは?」と考えている人もまれにいます。喪服を着るということは、故人を偲ぶ、哀悼の意を表す事です。故人の遺族はもちろん、参列者も正しい服装を心がけなければいけません。このような葬儀の時の服装マナーについて紹介していきます。

祭祀承継者,樹木葬

祭祀承継者とは?お墓を引き継ぐ人がいない場合の対処法

かつてお墓は代々にわたり、引き継いでいくものでした。ひと昔前までは、生まれた土地からすべての子が、引っ越すことはめったありませんでしたし、引き継ぐことが当然であると思われていたのです。そんなお墓や仏壇を引き継ぐ人のことを祭祀承継者と言います。しかし、近年では祭祀承継者になりたがらない人が少なくありません。一体どのような理由があるのか、背景について紹介します。

仏壇はいらない?

仏壇はいらない?自分なりの供養の形を探そう

仏壇を購入するべきか、迷っている人も多いのではないでしょうか。現代の住宅環境や昨今の仏教への関心の薄れをみると、仏壇はいらないのでは?と考える人も少なくないようです。ここでは仏壇を購入しようか迷っている人に向けて、仏壇の必要性や購入の判断基準について紹介します。

仏壇のお参り方法,樹木葬

仏壇でのお参り作法を解説!毎日心をこめてお参りしよう

仏壇でのお参りは、毎日の習慣として日本人の生活に根付いてきました。しかし、近年では仏壇のない家庭も多く、お参りの作法がわからないという人も増えてきています。実家に帰省した時や親戚の家に呼ばれた時などは、正しい作法でお参りしたいものです。ここでは、仏壇でのお参りの手順や注意点について解説します。

仏花,お墓参り

お墓参りのお花はどんなものが良い?

お盆やお彼岸の季節が近づくと、お墓参りをする機会が増えるかと思います。お墓参りに訪れる際、お供え用のお花は欠かせません。お供え用のお花には菊などの仏花を添えることが一般的ですが、必ずしも菊でなければいけないというわけではありません。ここでは、お供えにはどのようなお花であればよいのか、また避けたいお花などについて紹介します。

一覧に戻る

カテゴリ検索

東京・樹木葬ランキング

第1位

樹木葬・東京 | 風の丘樹木葬墓地(かぜのおかじゅもくそうぼち)

詳細を見る

第2位

樹木葬・東京 | 町田いずみ浄苑(まちだいずみじょうえん)

詳細を見る

第3位

樹木葬・東京|えにし庭苑(えにしていえん)

詳細を見る

第4位

樹木葬・東京 | 水元公園ともしびの郷樹木葬(みなもとこうえんともしびのさとじゅもくそう)

詳細を見る

第5位

樹木葬・東京 | 本行寺樹林墓地「そせい」(ほんぎょうじじゅりんぼりそせい)

詳細を見る

  • 東京の樹木葬
  • 関東の樹木葬

最新の樹木葬の豆知識

関連サイト

運営者情報

ページの先頭へ