樹木葬のタイプ別メリットとデメリット
樹木葬にはさまざまなタイプがあります。それぞれのメリットとデメリットを知ることが、自分の希望にピッタリの樹木葬墓地を見つける最大のヒントです。しっかり下調べしておけば、いざ訪れてみてから「イメージと違う」と嘆くことはないでしょう。ここでは樹木葬のタイプ別メリットとデメリットを紹介します。
樹木葬のメリット|樹木葬と納骨堂の比較|樹木葬辞典
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樹木葬と納骨堂は、どちらも永代供養の一種です。しかし埋葬場所や形式がそれぞれ少しずつ異なります。ここでは樹木葬と納骨堂の違いについて掘り下げていきます。
樹木葬や納骨堂といっても、それぞれ形式があり一概に「こうです」とは言いがいたのが難点で、どちらも明確な定義があるわけではありません。しかし一般的に樹木葬は、墓地として認められた里山や霊園内などの屋外区画に樹木や草花などを植え、その周辺に遺骨を埋葬します。一方、納骨堂は元々お墓に埋葬する前の「仮安置所」である施設を、そのまま「お墓」としたものを指します。つまり、単純に樹木葬は屋外施設であり住居でいう「戸建て」、納骨堂は屋内施設であり住居でいう「マンション」、と考えるとシンプルでしょう。
樹木葬と納骨堂は、従来の日本のお墓のように墓標となる墓石を建てる必要がありません(場合によって納骨堂では、石を使った墓碑を設けているところもあります)。墓石の材料費や工事費(150万円ほど)がかからないため、樹木葬、納骨堂とも1人当たりの費用は50万円位が相場といわれています。なかには1人10万円代などで販売されているところもありますが、10万円代といった低価格な区画はおおよそ「合葬墓」であることが多いです。
※個別区画と合葬墓の違いはこちらのページにも詳しく記載しています
合葬墓では他人の遺骨と一緒になって埋葬される区画なので、埋葬後、特定の遺骨に向かってお参りをすることは不可能になります。あまりに価格が安い場合はどんな埋葬形式なのかをきちんと確認した方がよいかと思います。
樹木葬も納骨堂も永代供養墓であることが一般的です。永代供養とは有期限のことで、不動産でいう賃貸に似ています。墓地によってさまざまですが、13年間、17年間、33年間といった回忌の区切りで期限が設けられており、年数が増えるごとに価格も上がります。また永代供養とは運営するお寺や団体の檀家になるわけではありませんので、使用期限の金額さえ支払えば追加でお金がかかることもありません。
もちろんなかには使用期限を設けない、「永代使用」区画があるところもあります。永代使用とは具体的な使用期限をもうけず、その墓地の一区画を永代にわたって使用する権利を買うことができ、分譲住宅のイメージと似ています。ただし、あくまで墓地の土地そのものはお寺もしくは霊園の所有物であるため、結局は土地を借りていることと一緒にあたります。
納骨堂と比較した場合、樹木葬の最大のメリットは、屋外に埋葬することから、風を感じる自然により近い場所で眠れることではないでしょうか。墓碑の代わりに樹木を植樹する場所もあるので、自然保護の一環となることもあります。樹木でなくとも、緑やお花などを植えることことから、参拝する方も、四季の移り変わりを感じながら、故人のことを想うことができるかと思います。
樹木葬は屋外にあるため、もしも墓地の近くに川などがあり地盤がゆるい場合は、崩れてしまうこともないとは言い切れません。またせっかく参拝しようと思っても、台風や雪などで天気が優れない日であると、お線香をあげるのも一苦労になってしまいます。そして最後に、カロート(遺骨を納骨するコンクリートの棺)といった人工物を使用しない樹木葬墓地の場合は、遺骨を専用の布袋などに入れてそのまま埋葬することがあります。実は土の中というのは1年で数メートルも動くといわれているため、たとえ埋葬した場所を覚えていたとしても、遺骨が移動しており「なにもない場所に向かって手を合わせていた!」なんてこともあり得るのです。
納骨堂の場合は屋内施設なため、天候に左右されず空調も管理された快適な場所で参拝することが可能です。また、納骨堂は参拝しやすい都心部に建設されていることが多く、利便性が良い場所にあります。家からあんまり遠くの場所にあると参拝するだけで1日が終わってしまうなんてことにもなりますから、電車で数分の場所にある納骨堂を選べばもっと気軽に参拝するこができますよね。
また、最後にもしも引っ越しなどでお墓を移葬させたいといった問題が浮上した場合も、納骨堂であれば手続きこそ必要ですが、納骨室から骨壺を取り出すだけで済むかと思うので樹木葬と比較すると手間がかからないといえます。
特にロッカー式、機械式といわれている納骨堂は、普段は遺骨の収納場所に置かれ、参拝者が訪れたときだけエレベーターのような機械で遺骨を運び、そこで遺骨にむかって参拝を行う、といった形式が用いられています。これがあまりに機械的であるため、故人の供養になっているのか残された方々が不安になってしまうといった声があげられています。また、納骨堂はビル施設であり都心部に建設されていることが多くあります。そのため、もしも大型地震などが起こった場合、ビルが倒壊して遺骨が行方不明になってしまうといったことも考えられます。そして最後に、納骨堂はマンションに似ていると先述しましたが、そのためそもそもの遺骨収納スペースが狭い場合が多いのです。死後は広々とした場所でゆっくり眠りたいと願うのであれば、納骨堂は不向きかもしれません。
樹木葬と納骨堂はどちらも近年急速に普及している新しいタイプのお墓です。従来のお墓のようにお寺との付き合いをしなくて済む、また価格が格段に安く抑えられることから人気を集めています。しかしそれぞえにメリットと共にデメリットも存在します。自分の死後、どんな風に供養をしてもらいたいか、どんな場所で眠りたいか、お時間がある場合は是非それぞれ見学を重ねたうえで選んでみてはいかがでしょうか。
当サイトではおすすめの樹木葬ランキングや自然葬や永代供養墓についても解説しています。是非ご参照ください。>>樹木葬辞典|樹木葬・自然葬・永代供養墓を解説
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