無宗教葬儀とはどのように行うの?参列する際のマナーとは
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喪中はがきはいつ・だれにどんなデザインで出せばよい?|樹木葬辞典
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喪中はがきとは、年賀欠礼の挨拶状のことです。身内に不幸があり、喪に服しているため年賀のご挨拶は辞退いたしますというご挨拶状です。喪中はがきの習慣は元々、明治・大正期に皇室の大喪に対し年賀欠礼を行っていた習慣が、昭和期に年賀状の普及に伴い、一般家庭の喪中でも年賀欠礼の挨拶状を出すように風習として定着した比較的新しい習慣です。今回は、喪中はがきを作る際のマナーなどについてご紹介したいと思います。
喪中とは、喪に服する期間のことで、喪とは「人の死後一定期間、遺族が謹慎すること。」(出典:新谷尚紀・関沢まゆみ編「民俗小事典 死と葬送」吉川弘文館2005年刊)です。もともとは「死者が死の世界へ落ち着くまでの移行期間を考え、その期間は家族も死者に近い仮死的な謹慎状態に置いたものと考えられる」(出典:同上)。日本の喪は、民間信仰、神道、仏教、儒教の影響が混ざりあっているようです。
喪は、主に「忌」と「服」に分けられ、忌は、死亡してから四十九日までの期間をいいます。忌は、故人を悼むことに専心する期間で、民間信仰では死者が出ることによって死の忌み(死穢)が発生し、死穢を周囲に撒き散らさないために遺族は家に籠もり社会から隔絶された生活を送ります。仏教では、死者の霊は四十九日まで来世に転生するまでの移行期間、中陰という状態なので、その間遺族は功徳を積み、身を慎むことで死者がよい来世を迎えることができると考えられています。
現代では死亡から四十九日まで故人を悼むことに専心して家に籠もったり、死者の来世を願い祈り続けることはできませんが、企業が従業員に対し、身内が死亡した場合に忌引として一週間前後の特別休暇が設けられていることなどでも忌の考えは今も受け継がれていることがわかります。「服」は故人への哀悼の気持ちを自発的に表す期間で、この期間は、結婚などの慶事、新築や開業、神社への参拝などを避けます。そのため、新年を祝うことも服喪期間は控えます。
服喪の期間は現在では一般的には一年間です。(その基準となっているのは、おおむね明治時代に作られた忌服規定に拠っています。) (注:浄土真宗では喪中や忌中という言葉は使いません)
具体的に喪中はがきを出す親族の範囲についてみていきましょう。一般的な見解ですが、喪中はがきを送るのは、二親等以内の親族(配偶者・父母・子ども・兄弟・姉妹・義父母、祖父母、孫)までに不幸があった場合と考えられています。また、二親等までに該当しなくても、同居している親族に不幸があれば、喪中はがきを送ることも多いです。よく、遠くに住んでいる祖父母が亡くなった時に喪中はがきを送るかどうかを悩んでしまう人が多いと聞きます。故人との関わりの深さやご自分が故人を喪に服してまで偲びたいかというお気持ちで決めてよいことだと思います。どうしても迷う場合は身内の年長者などに相談してはいかがでしょうか。
年賀欠礼の挨拶状ですから、まず毎年年賀状を交換している方には送ります。ただし、仕事上のおつきあいで年賀状のやり取りをしていて、あえて喪中であることを伝える必要がない場合や逆に伝えることで相手に無用の気遣いをさせてしまう可能性がある場合は、例年通り年賀状を出すことが最近では多くなってきています。
また、喪中であることを改めて報告する必要のない、葬儀に参列したような近しい親族には出さないのが慣例ですが、疎遠で普段は年賀状のやりとりのみという親戚には喪中はがきを出したほうがよいでしょう。
華美なデザインでなく、イラストや写真主体のものではなく、「手紙」のような文章主体のものを作成してお送りするのがよいでしょう。文章は、わかりやすく簡潔にまとめましょう。不祝儀袋を薄墨で書くことが多いため、喪中はがきも薄墨で書かれたものも多くなってきていますが、前もって準備する喪中はがきの場合は、薄墨で書かなければならない根拠は特にありません。喪中はがきを出す側の判断でよいようです。但し、宛名だけは薄墨はわかりにくいので黒字で書くことをおすすめします。
喪中はがきに必ず書いておきたいことは、「誰の喪に服しているのかと故人の死亡日」「故人と自分との続柄」「簡単に今年お世話になったお礼」「来年の厚誼を願う文」を入れましょう。そして、案外忘れてしまうのが「年始の挨拶を辞退させていただきます」という一文を入れることです。
もともと喪中なので、おめでたい意味を持つ年賀状をお送りすることができない、それを前もってお断りしておくために、喪中はがきがあることを忘れないようにしましょう。また、先方からの年賀状を受け取りたい場合は、「年賀状はいつもどおりお送りください」という旨、書き添えてもよいでしょう。
喪中はがきは、年賀を欠礼する挨拶状なのですから、本来の意味合いから考えると相手からの年賀状はいただいてもいいものなのですが、最近では喪中はがきをいただいた方への年賀状は控える方がほとんどです。ですから先方が年賀状の準備にとりかかる前に、12月初旬に出すのがマナーです。また印刷業者に依頼して喪中はがきを作成する場合は、部数によっては時間がかかりますので、10月下旬ぐらいから用意しはじめるのがよいでしょう。
先方からの年賀状は受け取り、松の内が過ぎてから寒中見舞いとして、喪中はがきと同様の内容のものを送るのがマナーとされています。
とくに返事を出す必要はないですが、お相手も寂しいお正月を迎えていることを考えると賀詞を除いた年始状や寒中見舞いで励ましや慰めの言葉など添えて出すのがよいでしょう。
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