宗旨宗派不問の意味とは?
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死後離婚とは?夫と同じ墓に入りたくない妻|樹木葬辞典
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「死後離婚」という言葉がメディアを賑わせています。NHKの報道によると、死後離婚の数はこの10年で1.5倍に増えているそうで、永代供養墓の人気ともつながっているそうです。ここでは死後離婚がどういうことか、解説します。
死後離婚とは、配偶者が亡くなった後に姻族関係を終わらせることです。法律的には、市町村役場に「姻族関係終了届」を提出することで成立します。夫婦の婚姻関係はいずれかの死亡によって終了します(民法728条)が、配偶者の親族との姻族関係は終了しません。そこで、「姻族関係終了届」を出すことによってはじめて、配偶者の親族との姻族関係が終了するのです。
上記のように「死後離婚」という言葉は法律的な用語ではありません。NHKの報道によると、死後離婚の数はこの10年で1.5倍に増えているとのことで、夫の死後、夫の親族と縁を切る合法的な手段ということで特に女性向けの雑誌やTV番組などで取り上げられ、昨今注目されています。とくに意地の悪い姑がいる場合や、両親の介護が生じそうな場合にはやっかい事から解放されることになります。しかも、届け出をする際に他の姻族の同意は必要なく自分の意思だけで提出できるため、一方的に夫の親族と「赤の他人」に戻ることができるため、トラブル満載の関係であれば、これを使わない手はないと言えるでしょう。参考文献:おはよう日本2017年3月3日「“死後離婚”なぜ増える?」
「夫の死後、夫の両親と縁を切りたい」と妻が悩む状況は、実は深刻なものです。愛する我が子に先立たれるのは、夫の両親にとって最大の不幸といえます。本来であればその悲しみを分かち合う立場であるはずの妻が「縁を切りたい」というのですから、「鬼嫁」のそしりは免れません。しかし、家の事情はさまざまです。もううんざり、もうヘトヘト、とお嫁さんにそう思わせるほどの何かを、姑がしてしまったということなのでしょうか。それとも、単に姻族関係の行事やしがらみが面倒ということだけなのでしょうか。どちらにせよ、縁を切りたいと思うほどのことがあったと考えられます。
お嫁さんが一方的に縁を切ったら、「じゃあ、相続した財産を返してほしい」と夫の実家にいわれてしまいそうですね。しかし、「姻族関係終了届」を提出しても、財産関係の権利は失われません。被相続人の死亡時に配偶者であれば、相続人の要件を満たすためです。また、子どもが配偶者の直系血族であることに変わりはないため、配偶者の両親が亡くなったときには代襲相続も可能です。
死後離婚が注目された背景には、「夫の墓に入りたくない」という妻の悩みも関係しているといわれています。2014年にNHKの朝番組「あさイチ」が妻を対象にして行った調査では、「夫と同じ墓に入りたくない」と答えた妻の割合が6割弱にも上ったとのこと。「そんなに夫が嫌いなら、さっさと離婚をすればよい」と考える人も多いでしょう。しかし、そう単純な問題ではなさそうです。夫の親族と同居をするという家の形態が珍しくなった今、「どうして死後は夫の親と一緒のお墓に眠らなければならないのだろうか」と疑問に思う妻が増えてきているのです。実際、上の調査では「夫と同じ墓に入りたくない」理由として「知らない先祖代々と一緒はいや」と答えた人が4割近くにも上っています。必ずしも、夫が嫌いなわけではないのです。
かくも悩ましき墓問題が生まれるのは、そもそも夫の家のお墓が昔ながらの継承墓であることが関係しています。先祖代々が受け継ぎ、家の名字を継いだからには嫁が入るのも当然で、これからも一族の亡骸を受け入れるために誰かが守っていかなければならない、それが継承墓です。様々なライフスタイルが認められている現代において、継承墓は前時代的と言われてしまっても仕方ないでしょう。そんな中で注目されているのが、一代限りで継承者を必要としない永代供養墓です。霊園管理者が末永く管理してくれるため、後に残る子世代に負担をかけません。死後離婚を望む妻のなかには、自分のことも、子世代のことも考えて、永代供養墓の購入を検討する人も多数いるようです。
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「結婚したら夫の家に入る」という感覚が一般的ではなくなった現代において、永代供養墓は新しいライフスタイルの形を象徴するお墓といえるでしょう。また、わざわざ死後に婚姻関係を終了させる届出を行うという行為も、古い姻族意識に対する妻たちの警告であると捉えることができます。女性の生き方が多様化する現代において、家の形も、お墓の形も変わっていかなければならない。「死後離婚」という言葉の誕生は、そのことを教えてくれているのではないでしょうか。
当サイトではおすすめの樹木葬ランキングや自然葬や永代供養墓についても解説しています。是非ご参照ください。>>樹木葬辞典|樹木葬・自然葬・永代供養墓を解説
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