MENU

散骨とは法律で認められている?散骨を行う上での注意点|樹木葬辞典

樹木葬辞典 > コラム > 樹木葬の豆知識 > 用語説明・豆知識 > 散骨とは法律で認められている?散骨を行う上での注意点

散骨とは法律で認められている?散骨を行う上での注意点

散骨とは遺骨を細かく砕き粉状にして、海や河、陸地に撒くという葬送方式です。古代より人は死して自然に戻ると言われていた為、散骨は世界中で行われていたといえます。近代になり「お墓」に埋葬するのが文化的であるという理由等から散骨は遠い存在となっていましたが、昨今では最も自然に近い葬送であることから、再注目されています。

Pocket

散骨とは最も自然に近い形の葬送方式

散骨とは、粉状にした遺骨を海や山などに撒くことを指します。従来のように遺骨を骨壺に収め、墓標となる墓石などの下に埋葬する方法とは異なるため、言葉通り「自然に還る」ことが可能です。近年では価値観の多様化や核家族化などが進み、お金をかけてお墓を作ったところで子どもや親戚がおらず墓参りをする人がいない、あるいは経済的にもお墓を作ることは困難などといった、さまざまな理由や社会的変化から散骨の人気が高まりつつあります。

 

散骨とは違法か合法か

散骨に関する明確な法律はなく、「墓地、埋葬等に関する法律」にも散骨に関する記載はありません。何故散骨に関する法律がきちんと定められていないかというと、法律が制定された昭和23年5月31日当時は、「散骨」と言う概念が一般的でなかったためと考えられます。この「墓地、埋葬等に関する法律」では、埋葬とは遺体もしくは火葬にした遺骨を墓に埋める事となっており、土葬もしくは火葬した遺骨を墓に埋葬することのみが記述されています。

また、1991年、法務省が散骨について「節度を持って行えば違法ではない」との見解を示しました。このことから、散骨を容認・推奨しているとは言い切れませんが、散骨は合法で違法ではないという風にとらえることができるでしょう。ただし、法律で定められていないからといって、どこにでも遺骨を散骨しても良いというわけではありません。法務省の見解のように、散骨する場所には特に注意しなくてはならじ、遺骨を粉状にすることは必ず必要です。

節度を持って行う散骨とは

前述にもあるように散骨を行う場合は節度を持って行うことが重要になります。散骨における節度とは、まず散骨をする場所付近の住民の感情を十分考慮しなくてはなりません。また、漁船や海上交通の要所を避けて行うことも必須です。更に、他人の土地には決して散骨はしてはならず、環境にも十分に配慮する必要があります。環境汚染にならないよう細心の注意を払い、その他人に迷惑のかからない場所に散骨をすることが求められるのです。

散骨の場所は山などの陸地ではなく「海上」が一般的

散骨では「散骨する場所」が一番のポイントになります。散骨する場所が陸地か海かで注意点が異なりますので、注意しましょう。

山や陸地で散骨を行う場合の注意点

陸地は人間の住むエリアであり、山の奥地であってもトラブルの原因(近隣住民の反対、土地の価値が下がる、風評被害で農作物が売れないなど)となる恐れがあり、条例で散骨を規制している市町村もあります。自分の意思を通すことも大切ですが、住民との調和も大切ですから、陸地での散骨は控えた方が無難といえるでしょう。どうしても山などの陸地で散骨を行いたい場合、その土地の所有者から散骨の許可をもらい、後々トラブルに発展させないためにしっかりと契約を交わしておいた方が良いでしょう。

海で散骨を行う場合の注意点

散骨を行う場所は海が一般的です。日本人の例としては、かの名優・石原裕次郎さんが好きな湘南の海に遺骨の一部を散骨し、漫才師・横山やすしさんは広島の宮島に散骨しています。海外ではインドの偉人・ガンジーはガンジス川に、中国の指導者、周恩来は揚子江、アインシュタインはサンディエゴ河に散骨されています。

しかし、海ならば海岸沿いからそのまま遺骨を撒いてしまって良いというわけでもありません。魚の養殖場や陸地に近い場所で散骨を行えば、漁業組合とトラブルに発展する可能性もあるため、避けるべきです。海で散骨をする際は、陸地から数キロメートル離れた場所で、海の関係者に迷惑のかからない場所を選んで散骨するのがマナーになります。

 

散骨の費用は5万~10万円ほど

散骨の費用は5~10万円が目安になります。これは、まず遺骨を散骨できるように粉砕するのに1万円~1万5千円ほどがかかり、その後、粉骨した骨を撒きにいくための船のチャーター代などで5万円から、場所によっては8万円ほどかかるためです。

 

散骨を行う場合、業者などに依頼せず自分で散骨する方は注意が必要です。もし十分な確認をしないまま、粉骨した遺灰を他人の土地などに撒いてしまえば、民事訴訟に発展する場合もあります。また、遺骨を十分に粉状にしなかった場合も最悪のケース「遺骨遺棄罪」となってしまうこともあります。法律はグレーゾーンではありますが、専門の業者などへ相談し、散骨を行いたい場所の下調べや近隣住民への配慮をきちんと考えたうえで行いましょう。

 

当サイトではおすすめの樹木葬ランキングや自然葬や永代供養墓についても解説しています。是非ご参照ください。>>樹木葬辞典|樹木葬・自然葬・永代供養墓を解説

あわせて読みたい

小正月の行事、どんど焼きに行き正月飾りとサヨナラを

年始に玄関や床の間に掲げた正月飾り、どのように処分していますか。「分解して可燃ごみに出してしまう」という人もいるかもしれません。ごみの分別としては正解ですが、何となく心苦しいですよね。実は、門松やしめ飾りにはれっきとした処分方法があります。それがどんど焼きです。参加すると気持ちが楽になる、どんど焼きについて解説します。

樹木葬のイメージで光が森に降り注いでいる

樹木葬とは?メリットと選ぶ上の注意点

近年急速に普及している樹木葬。樹木葬とは、簡単に言うと墓石を使用せず、樹木や草花に囲まれた場所に埋葬するお墓を指します。ここでは、樹木葬が人気となっているポイントや樹木葬を検討する上での注意点について紹介します。

霊園,樹木葬

樹木葬はお墓不足解消の手立て?都心の墓事情とその解決策

樹木葬という埋葬方法が、ここ数年、徐々に注目が集まっています。その理由の1つとして、お墓不足解消に繋がるという点が挙げられます。樹木葬の場合、墓石を使用せず狭いスペースでも多くの人を埋葬することができるため、特に都心での墓地の土地不足解消の助けになると言われています。そこで、今回は樹木葬が注目されている理由の中でもお墓不足解消に焦点を当て、お墓不足の現状となぜ樹木葬がお墓不足を解消できるのかなど、詳しく説明していきます。

ペット供養

ペット供養の流れ | 大切なペットが亡くなった際にやること

大切な家族の一員であるペット。しかしながら、ペットの代表格である犬猫の場合、犬の平均寿命は14,36歳、猫は15,04歳と昔に比べて伸びたとは言え、飼い主よりその命は短くなっています(参考文献: 一般社団法人ペットフード協会『平成28年(2016年)全国犬猫飼育実態調査結果』)可愛いペットとの別れはあまり考えたくないことではありますが、いつか必ずやってくる日が来ます。ここでは、そんな大切なペットの死後に行う、ペット供養と遺骨を埋葬するペットのお墓について紹介します。

手元供養とは現代に合った新しいスタイルの弔い方

「手元供養」とは遺骨を自宅に置いて供養をすることを指し、「自宅供養」とも言うそうです。亡くなった人をいつまでも身近に感じていたいなどの理由で、近年じわじわ人気を集めてきています。大手仏具業者の調査によると「手元供養」の認知度も2011年の時点では過半数以下(45.0%)であったのに対し、2014年には過半数(53.4%)を超えたという結果も出ているそうです(※注1)。ここでは、そんな手元供養には具体的にどんな方法があるのか、またメリットなどについて紹介していきます。

一覧に戻る



カテゴリ検索

関連サイト

 

運営元情報

ページの先頭へ