樹木葬はなぜ人気?樹木葬が選ばれ始めた理由5つ
20世紀には全く顧みられなかった「樹木葬」、なぜ21世紀になって注目を集めるようになってきたのでしょうか。ここでは、その理由を探っていきます。
樹木葬とは?基本情報から散骨との違いまで|樹木葬辞典
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近年、埋葬方法は多様化し、様々な方法がとられています。その内の一つとして、樹木葬があります。樹木葬とは、遺骨を地中に埋葬し、その上に墓石ではなく苗木を植える埋葬の事をいいます。樹木葬は、里山の自然の中で一体化できる里山型と、主に墓地内のシンボルツリー等の下に合同で埋葬する形式の公園型などの種類があり、「自然に還る」といった自然葬の一つとして、注目を浴びている埋葬方法です。では、そんな「樹木葬」について学んでいきましょう。
樹木葬を選ぶ理由は何でしょうか?その答えは日本が抱えている少子高齢化といった深刻な問題にかかわっていると言えるでしょう。というのも、たとえ立派なお墓があっても、それを継承していく子供達がいないのです。そういった社会的背景が樹木葬が注目を集めている理由の一つです。
このように、生前の内に納得のいく自分に合った埋葬方法として、自分の意思で樹木葬といった方法を選ぶ人が増えてきているのです。
樹木葬については、良い点もあれば、悪い点も生じます。メリット、デメリットを見極めたうえで検討していきましょう。
樹木葬は、墓石がいらないので一般的な埋葬方法よりもその分負担が少なく済みます。
お墓を継いでくれる子供がいなくても契約ができます。
自然に囲まれた中で土に還るといった方法で環境にやさしい。
自分の意思で生前の内から契約をしておく事ができます。
里山型の場合、樹木を植える広大な敷地や自然が必要です。自宅近くに樹木葬墓地があるのが理想ですが、対応している場所は都心からは離れている墓地が多いです。
樹木葬は自然に還る埋葬方法の1つなので、遺骨を骨壺から出して埋葬するタイプの樹木葬の場合、埋葬した後からお墓を移動させることは難しくなります。いずれ改葬したいような希望がある場合は、契約前に事前に埋葬方法について確認しておきましょう。
まだ一般的に浸透されているわけではないので、生前の内に樹木葬にしたい意思があっても、家族や親戚から反対をされる場合があります。よく話し合いをしておきましょう。
樹木葬の費用相場は、樹木葬墓地の種類や区画、埋葬の仕方によって、料金も変わってきますが、大まかな費用相場は10万円から80万円位が相場です。墓石がいらないので、その分費用が安く抑えられます。費用の内訳は各墓地によって異なりますが、一般的に永代使用料、永代供養料、納骨費等です。その他に年間管理費がかかりますが、多くても1万円~2万円位までが相場のようです(年間管理費が不要のところもあります)。費用について、その内訳、年間管理費、その他サービス等について、後々トラブルにならないように、契約前によく聞いておきましょう。
「自然に還る」といった葬送の一つとして、樹木葬の他に「散骨」といった方法も注目されています。樹木葬と散骨は、なんとなく似ているような気もしますが、その方法は根本的に違ってきます。樹木葬の場合、勝手に山や公園に埋めて良いわけではなく、墓地として認められた土地にできた樹木葬墓地の区画を購入し、そこに遺骨を埋葬します。「墓地、埋葬等に関する法律」によれば、埋葬は墓地区域の他で行ってはいけない、と定められています。しかしながら、海洋散骨・山間散骨等については、遺骨を粉骨したものを撒くため、埋葬にはあたりません。
つまり、樹木葬はお墓と認められた場所に遺骨を埋葬するため形はどうであれお墓を持つことになります。しかし散骨の場合は粉骨した遺骨を撒いてしまうため、遺骨を一定の場所に埋葬するのではなく、まさに自然に還してしまうといった葬送になります。
ちなみに、散骨は節度をもって行う場合は処罰の対象にならないといった政府の見解があり、今現在のところ散骨自体に違法性はありません。また以下で樹木葬と散骨の違いを表にしてみました。自然に近い葬送を希望の場合、参考にしてみてください。
樹木葬 | 散骨 | |
---|---|---|
埋葬場所 | 都道府県知事の許可を得た場所(墓地) | 墓地、海や山、宇宙 |
埋葬方法 | 遺骨を埋める | 遺灰を撒く |
墓標 | 樹木・草花 | 無し |
埋火葬許可 | 必要 | 不要 |
粉骨 | 必要ない | 必要(2ミリ以下にする) |
種類 | 里山型、公園型、ガーデニング型 | 海洋散骨、山間散骨、宇宙葬等 |
価格 | 約10万~90万 | 海洋散骨、山間散骨の場合、約5万~30万 |
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樹木葬は、自然に還るといった埋葬方法であり、通常のお墓を建てる墓地とは違って費用も抑えられます。また、継承者もいりません。ただし、良い点も多いのですが、身内に理解してもらう事や、埋葬後の改葬ができない等といったデメリットも生じるという事を覚えておきましょう。実際に里山の樹木葬墓地を訪れると、木々の間を風が通り抜け、野鳥の美しい歌声が飛び交います。懐かしい山々の風景が広がる中で生きている自分さえも自然と一体になれたような気持になれます。ここで学んだ事を参考に、終活の1つとしてご自身のお墓を考えている方は、自分の意思で自分に合ったお墓を選びましょう。
当サイトではおすすめの樹木葬ランキングや自然葬や永代供養墓についても解説しています。是非ご参照ください。>>樹木葬辞典|樹木葬の総合情報サイト
20世紀には全く顧みられなかった「樹木葬」、なぜ21世紀になって注目を集めるようになってきたのでしょうか。ここでは、その理由を探っていきます。
樹木葬という形式が、今注目を浴びています。「樹木葬に興味があるけれど、従来のお墓と何が違うの?」「従来のお墓との違いを知らずに樹木葬にして、理想の形と違ったら怖い……」という人のために、樹木葬と従来のお墓、それぞれの特徴をご紹介します。
日本で樹木葬が始まったのは岩手県一関市で1999年に里山を墓地とし、土に直接遺骨を埋葬を行ったことがきっかけで広まりました。そして実は、それとほぼ時期を同じくして世界中でも樹木葬が広がり始めたといわれているのです。樹木葬の広がりは自然発生的で、一つの国から伝播したわけではないと考えられています。ここでは、世界の樹木葬事情について触れていきます。
樹木葬は近年話題のお墓のかたちであり、特に樹木葬は一代限りの永代供養であることが多い為、生前に購入される人が目立っています。ご本人や子孫たちのライフステージにもよりますが、65歳位までにはお墓を準備してもよいかもしれません。
墓石のかわりに、樹木を墓標として立てる樹木葬は、新しいお墓のスタイルとして人気を呼んでいます。この樹木葬には、合葬墓と個人墓との2種類があることをご存じでしょうか。それぞれの特徴とメリット、共通のデメリットを紹介します。
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