報恩講とは?親鸞の命日を中心に営まれる法要
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墓じまいと永代供養の違いとは?|樹木葬辞典
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近年の少子高齢化や首都圏への人口集中などにより、お墓を巡る環境が激変しています。住居の都合で故郷にある先祖代々の墓守が難しい、子どもがいないなどの理由で、お墓の継承者がいずれ途絶えるのは明白な家庭も増えてきました。そのまま放置しておくと先祖代々のお墓は無縁墓となり、墓地から墓石ごと撤去されてしまいます。そのため、「墓じまい」をしたり、先祖代々のお墓を「永代供養」の墓へ改葬するなどを行う人が年々増加しています。今回は「墓じまい」や「永代供養」をお考えの方に向けて、「墓じまい」や「永代供養」とはどういったものなのか、その違いなどについて紹介します。
墓じまいとは、墓所や墓石を撤去・処分することを指し「廃墓」ともいいます。参考文献:小学館「日本大百科全書(ニッポニカ)」
お墓を閉じてしまう墓じまいを行う場合、遺骨を無縁仏にしないために、閉じる墓から遺骨を取り出し、縁者の現住所に近い墓所を購入したり、永代供養のできる樹木葬や納骨堂を契約したり、自宅供養、散骨などといった自然葬を行うなど、さまざまな方法がとられます。現在盛んに行われつつある墓じまいは、先祖代々の、継承を前提としたお墓を一旦閉じて、新しく何らかの改葬を行うことになります。こういった改葬を伴う墓じまいは、平成26年度には全国で83,574件(うち無縁墓2,829件)あり、直近10年間では年間7-8万件で推移しています。
参考文献:埋葬及び火葬の死体・死胎数並びに改葬数,都道府県-指定都市-中核市(再掲)別 | 厚生労働省 | 平成26年度衛生行政報告例
墓じまいは、遺骨を無縁仏にしないための行為なので、先祖代々のお墓などを閉じた後、取り出した遺骨の行き先を決める必要があります。おおむね、以下の選択肢が挙げられます。
関連記事:墓じまいとは?改葬との違いや手順と注意点
一方永代供養とは、寺や、霊園を運営する宗教法人が、故人の親族に代わって墓や位牌を管理するシステムのことを指します。子どもや親族などが代々承継していく継承墓に対し、承継を前提としない供養方法のことです。そのため、従来は墓の継承者がいない子供のいない夫婦や単身者、身寄りのない人などが入るお墓でした。最近では、子孫がいても遺族にお墓の面倒をかけたくないとの理由で永代供養を選ぶ人も増えています。
永代供養墓は大きく以下の2つのタイプに分かれます。
永代供養墓の場合、最初から他人の遺骨と一緒に供養をしてしまう「合祀(ごうし)」か、13年や33年など一定期間は他人の遺骨と一緒に供養を行うのではなく、個別で遺骨を安置し、供養を行い、期限がきたら合祀を行うという方法の2種類があります。継承墓を墓じまい、取り出した遺骨を改葬する場合、既に継承墓で一定期間きちんと供養を行ってきたというのであれば、最初から合祀という選択でもよいでしょう。反対に、継承墓に納骨したいたという経緯などなく、新規で永代供養墓へ納骨するという際は、一定期間は個別に遺骨を管理してもらう方法がおすすめです。
関連記事:永代供養とは|供養期間や費用はどれくらい?永代使用との違いとは
以上「墓じまい」と「永代供養」について要点に絞ってお話してきたことを最後にまとめてみます。
墓じまいと永代供養を一緒の意味としてとらえている人も少なくないようですが、以上をふまえると、両者は全く別の行動を指すものになります。ただし、墓じまいを行ったあとは、必ず、取り出した遺骨の行き先を考える必要があるため、永代供養という手段をこれを機に覚えておくのもよいではないでしょうか。
▽当サイトではおすすめの樹木葬ランキングや自然葬や永代供養墓についても解説しています。是非ご参照ください。>>樹木葬辞典|樹木葬の総合情報サイト
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