位牌とは?位牌の意味とその種類
仏壇には位牌がつきものです。仏壇に向かってお参りするとき、「位牌に向かってお参りしなさい」と教わってきた人も多いでしょう。しかしこの位牌が、何を意味するのかを知っているでしょうか。ここでは位牌の意味と、その種類について紹介します。
墓じまいは改葬か廃墓によって方法が異なる|樹木葬辞典
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昨今増え続けている「墓じまい」。墓じまいのなかでも、遺骨の引っ越しをする改葬か、お墓を完全にやめてしまう廃墓によって少しずつ方法が異なります。ここでは、そんな墓じまいにおける2つの選択肢について詳しく紹介します。
昨今件数が上昇している「墓じまい」。墓じまいとは墓所や墓石を撤去・処分することを指し「廃墓」とも言います。墓じまいと似た意味で「改葬」という言葉もありますが、改葬とは墓じまいを行った後に遺骨を別の場所へ移すことを指すため、厳密には異なります。
墓じまいは年々件数が増えていると言われいるのですが、その裏付けとして厚生労働省が「衛生行政報告例平成25年度第6表 埋葬及び火葬の死体・死胎数並びに改葬数,都道府県-指定都市-中核市(再掲)別」の報告が参考になります。この調査結果によると、平成25年だけで改葬が行われた件数は全国で約8.8万件となっており、平成10年度の調査では約7万件だったのに対し1.25倍ほど増えています。つまり、墓じまいも同様に件数が増えてると考えられます。
こうした背景には、少子高齢化や人口の大都市圏集中により、後継者がいない、遠方のために墓参りができなくなった等の理由が挙げられます。平成23年に行われた国立保障・人口問題研究所の「人口移動調査」によれば、現在の居住地が生まれた場所と同じである人の割合は、わずか10.7%しかいないという調査結果もあるため、単純に考えれば、9割方の人々にいつかは墓じまいが必要になってくると言えるでしょう。
「墓じまい」とはすでに納骨されている遺骨の行き先を決めることです。墓じまいを検討する際、まずはご先祖様の遺骨をすべて、あるいは一部の遺骨のみ他のお墓に移す「改葬」か、あるいはすべての遺骨を処分する「廃墓」にするかを決める必要があります。
そのためには、祭祀承継者が誰なのかを決め、親族間での考えをまとめましょう。
改葬を行う際は遺骨をいまあるお墓から取り出し、別の収骨先に移さなくてはなりません。遺骨は法律上、勝手に移動させることができないため、各自治体へ改葬の申請と許可が必要となります。許可をもらうためには、既存の墓地の管理者から「埋葬証明書」を、改葬先である新しい墓地の管理者から「受け入れ証明書」をもらい、自治体へ「改葬許可証」を発行してもらいます。ただし同じ寺院の檀家墓から永代供養墓に移る場合には改葬許可証が不要であったりなど、対応がまちまちであることがあるため、手続きにあたっては必ず自治体・墓地管理者などに問い合わせたほうがよいでしょう。
改葬先としての選択肢には以下のようなところが挙げられます。
樹木葬とは墓標を墓石とせず、樹木や草花などとする新しいタイプのお墓です。ガーデニングタイプ、公園タイプ、里山タイプなど種類があり、火葬後の遺骨を骨壷から出して土に触れさせる形で埋葬するものもあります。樹木葬は基本的に永代供養の形式がとられており、墓地に使用期限が設けられています。使用期限が過ぎたあとは寺院や管理者によって合祀墓へ移され、永代に供養が行われます。
納骨堂はこれまでお墓に遺骨を納めるまでの一時的な仮置き場といった認識をされていましたが、昨今誕生している納骨堂は室内型墓地といえるほど充実しています。簡易的なロッカー式をはじめ、仏壇式、自動搬送式など種類があり、室内で遺骨を管理するため状態がよいまま骨壺を保管することが可能です。樹木葬同様に納骨堂もほとんどが永代供養の形式をとっており、使用期限が30年~50年ほどと決まっていることが多くなっています。期限が過ぎたあとは合祀されます。
樹木葬や納骨堂のように一定期間は個別に遺骨を納める形式をとらず、最初から遺骨を他人の遺骨と混ぜて合祀してしまいます。合祀してしまった後は遺骨を取り出すことはできなくなります。
お墓を完全に閉じてしまう廃墓では、遺骨を散骨したり、自宅保管で手元供養することになります。お墓を完全に閉じてしまう際も改葬と同様に「改葬許可証」が必要と言われていますが、民営の墓地や寺院管理の墓地はこの手続きを不要とすることも多いようです。
廃墓の場合、選択肢は以下の2つに限られてきます。
火葬後の遺骨を主に海へ撒く葬送法です。遺骨は環境に配慮して細かく粉砕し、漁業などが行われていない場所までいき撒くことが一般的です。
取り出した遺骨を別のお墓に納めるのではなく、自宅で管理する方法です。最近では「手元供養」と呼ばれ、骨壺をそのまま置くのではなく、遺骨の一部をアクセサリーやプレートなどに加工して身につけるなどの供養法もあります。
改葬、廃墓のどちらを選んだ場合でも、古いお墓から出した遺骨をそのまま新しいお墓に引っ越したり、散骨などはできません。なぜなら、長らくお墓の下に埋葬していた遺骨は、骨壷に入っているとはいえ湿気を含んで溶けてしまっていたり、カビが生えていたりと不衛生な状態になっていることが多くあります。取り出した遺骨は洗浄したり、骨壷を新しいものに替えたりするメンテナンスが必要になります。遺骨のメンテナンスは自分で行うのではなく、洗骨を専門に行う業者などに依頼するとよいでしょう。タイプ別のメンテナンス項目の一例は下記になります。
また、何代も前のご先祖様の遺骨は土葬である場合もあるので、新たに火葬する必要もあります。これを再火葬と言います。
一度遺骨を合祀してしまったり、散骨してしまうと後戻りはできません。やはり先祖供養の拠り代として、祈る場が必要な気持ちになってくることもあるでしょう。その時のためにも、廃墓する際には手元に少しだけ遺骨をとっておくことをおすすめしたいと思います。分骨する場合は、持ち主が亡くなって遺骨を最終処分する時のために、分骨証明書をあらかじめ墓地管理者に発行してもらっておくとよいでしょう。
幕末の英雄、坂本龍馬の本家のご子孫は、土佐から明治維新後、北海道に渡り現在の当主は東京に在住だそうです。そのため、坂本家のお墓は高知、京都、北海道だけでも2箇所あり、高知にある先祖代々のお墓は江戸時代は個人墓であったため、数もたくさんあります。歴史上の人物を輩出した家であるため、そうやすやすと墓じまいはできないと思いますが、全国に散らばったお墓の管理はとても大変であることが容易に想像できます。
先祖の数が多い場合の墓じまいは、いきなり全てを散骨して廃墓にしてしまう、また、逆に先祖の遺骨をすべて新しいお墓に引っ越すことも難しいように思います。しかし墓じまいとは、ご家庭の事情や考え方、先祖との距離感によって正道はないと考えます。
また、墓じまいときくと先祖供養をないがしろにしているように聞こえてしまいますが、問題を先延べにしてのちのち無縁になるよりは、自分の代でご先祖の遺骨の始末をきちんとつけることは、立派な先祖供養といえるのではないでしょうか。
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永代供養とは、お墓参りや供養をする身内(縁故者)がいなくなり、無縁仏となってしまうことを避けるために、寺院などの管理機関が責任を持って永代にわたって供養することを指します。しかし最近では、将来、身内(子どもなど)に墓守りの心配や負担をかけたくないという理由から、生前に永代供養の申し込みをする方も少なくありません。永代供養の費用や期間について詳しく見ていきましょう。
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