MENU

ペット供養の流れ | 大切なペットが亡くなった際にやること|樹木葬辞典

樹木葬辞典 > 樹木葬の豆知識 > 用語説明・豆知識 > ペット供養の流れ | 大切なペットが亡くなった際にやること

ペット供養の流れ | 大切なペットが亡くなった際にやること

大切な家族の一員であるペット。しかしながら、ペットの代表格である犬猫の場合、犬の平均寿命は14,36歳、猫は15,04歳と昔に比べて伸びたとは言え、飼い主よりその命は短くなっています(参考文献: 一般社団法人ペットフード協会『平成28年(2016年)全国犬猫飼育実態調査結果』)可愛いペットとの別れはあまり考えたくないことではありますが、いつか必ずやってくる日が来ます。ここでは、そんな大切なペットの死後に行う、ペット供養と遺骨を埋葬するペットのお墓について紹介します。

ペット供養


ペット供養の流れ:死亡が確定した後にやること

大切なペットが死んでしまった直後は気持ちが動転してしまい、何も考えることができないかもしれません。しかし、人間よりも体の小さい犬や猫の場合、死亡した直後からペットの体には変化が起こります。そのまま長時間放置してしまうことはせず、気持ちが落ち着き始めたら次のことを速やかに行いましょう。

遺体をタオルなどでくるみ棺に見立てた箱などに安置する

死後体温が下がり始めるとノミやダニが体から逃げ出すこともありますので、タオルなどにくるみ段ボール箱などに入れて安置しましょう。また、遺体を安置する際犬や猫の場合は、死後硬直がすぐに始まってしまうことが多いので、足を軽くたたんであげると良いでしょう。

遺体のお世話をする

遺体を安置したら、遺体を土葬するのか火葬するのか処理を決めるまでの間、お世話をしてあげます。死んでしまう前日まで食事をしていたら、状態によっては体から内容物が出てきてしまうことがありますので、汚れてしまったら優しく拭いてあげます。また、用意ができる場合は遺体の下にドライアイスなどを敷き、お腹なども冷やしておくと腐敗の進行を抑えることができます。季節にもよりますが、体の小さい動物は自宅での安置は3、4日ほどが限界とも言われています。早めに対処を決めましょう。

感謝の気持ちを伝えてあげましょう

これまでの思い出を振り返りながら、最後のお別れの時間まで穏やかな気持ちで過ごすことを心がけてください。これまで一緒に暮らしてきたペットへ、感謝の気持ちを込めて言葉をかけてあげましょう。もっとこうしてあげればよかった、あのときこうしていれば、などといった後悔は、ペットにとってもこの世へ未練が残ってしまい、天国に旅立つことができなくなってしまうといった説もあるため避けましょう。

 

犬の場合は死亡届を忘れずに

また犬の場合、飼い犬の死亡が確定したら自治体に死亡届を出すことが必要です。狂犬病予防法により、犬を飼う場合は自治体に届出が必要で、届け出た場合は鑑札が交付されますが、死亡時には死亡届を出し、鑑札を返却しなくてはいけませんので忘れずに行いましょう。

 

ペット供養の流れ:遺体の処理をどうするか決める

犬の供養

大切なペットが亡くなった場合、お墓を用意する前に、まずは遺体をどうするか決めなければなりません。人間の場合は「墓地、埋葬等に関する法律」という法律にのっとった埋葬が必要ですが、ペットの場合、法律上は一般廃棄物扱いになります。そのため、地域によっては新聞紙などで遺体をくるみ袋に入れて燃えるごみの日に出せば収集してくれるところも一部あるそうです。

参考文献:廃棄物の処理及び清掃に関する法律(廃棄物処理法)

ただしごみ収集の日で引き取ってくれる場合は少なく、多くが犬・猫が死んでしまった、または遺体を見つけた場合、各自治体に連絡をして数千円などの料金を支払うことが処分ができるそうです。家族の一員であったペットが、亡くなった途端に廃棄物扱いされてしまうのには大変違和感がありますが、ペットの遺体処理についてはおおよそ3つに分けられます。

自宅の庭に土葬する

一昔前までは、犬や猫などが死んでしまった場合、自宅の庭に遺体を埋めることがほとんどでした。しかし、私有地に埋めるのは現在も違法ではありませんが、禁止している自治体もあります。もし自宅の庭に埋葬をしたいといった希望があるなら、まずは住んでいる自治体に確認をしましょう(注:人間の場合は自宅の庭に埋葬するのは法律で禁止されています)。また、私有地以外の近くの公園や他人・公共の土地にペットを埋葬することは法律で禁じられています。

自治体に処理を依頼をする

飼い主が住んでいる自治体に依頼する方法で、安価な費用で行えます。ただし自治体によって対応は千差万別で、遺体を処分してくれるのみで葬儀や遺骨の返還等もないところが多いようです。一部、横浜市やさいたま市などではペット専用の火葬炉を設けているそうですが、それ以外では一般ゴミの焼却炉で燃やす自治体もあり、またペットの火葬は一切引き受けていない自治体もあります。自治体では一般的に清掃事務所が窓口になっていることが多く、家族の一員だったペットにそんなことをさせられないと、意向にそぐわないと感じる人が多いのが現状です。

ペット葬祭業者に火葬と葬儀の依頼をする

火葬を行うだけであれば、人間の遺体を火葬を行う火葬場でも場所によっては動物も受け付けています。また動物霊園、ペットメモリアルなどとも呼ばれるペット霊園は、ここ数年で増えてきました。ペット霊園では火葬と葬儀が両方行えるので利用者も増えています。ペットの火葬をこれらの業者に委託する場合は、大きく方法が以下に分けられます。

 

  • 他のペット達と合同で火葬をする(ただし遺骨の辺骨はなし)
  • 遺体を業者に託し火葬後、骨壺に入った状態で返骨
  • 飼い主が立会いのもと個別で火葬

さらに最近では動物用の火葬炉を搭載した移動火葬車が自宅まで出張し、自宅前などで火葬を行うサービスもあるようです。

 

ペット供養の流れ:遺骨を自宅に安置するかお墓に埋葬をする

ペットの火葬が終わったら、遺骨をどうするかによって供養方法が異なります。多くの人が遺骨を自宅に置いて供養をするか、お墓などに埋葬することを選択します。自宅で安置する場合、最近では、ペット用のミニ仏壇やペット供養棚なども広まっていますので、自宅に置いておけるスペースがある場合は無理にお墓へ埋葬しなくても良いかもしれませんん。

他方、遺骨をお墓に埋葬したい場合はおおまかに以下のようなものがあります。

 

  • ペット専用霊園で供養塔や納骨堂などに合祀
  • 墓地に設けられたペット専用の区画に埋葬
  • ペットと飼い主が一緒に埋葬できる民間霊園の墓地に埋葬

ペット専用の霊園は年々増加しており、最近では人間のお墓と一緒に埋葬できる樹木葬なども目立ち始めています。人間と動物が同じお墓に入ることは法律上の規制はありませんが、10数年前までは、宗教上の理由や慣例等によって、ペットの埋葬が禁止されている墓地や、別々の区画になってしまうなど一緒に埋葬できない施設がほとんどでした。しかし最近は「ペットも家族だから一緒のお墓に眠りたい」と考える人が多くなり、メモリアルアートの大野屋が行った「ペットとお墓に関する意識調査2007年版」では、自分や家族のお墓にペットを埋葬することに肯定的な人は58.6%もいるという報告もあったようです。参考文献:「ペットとお墓に関する意識調査」 関東・近畿地域で実施

 

人生を豊かに彩ってくれた大切な家族の一員だったペットたち。そのペットたちと一緒に眠れるお墓や樹木葬をお墓選びの選択肢として考えられるのも良いのではないでしょうか。

 

当サイトではおすすめの樹木葬ランキングや自然葬や永代供養墓についても解説しています。是非ご参照ください。>>樹木葬辞典|樹木葬の総合情報サイト


あわせて読みたい

戒名と法名の違い

戒名と法名の違い

戒名とは、本来仏門に入った証しとして、悟りを目指して修行に励み、戒律を守ることを誓うために仏様から授けてもらう仏弟子用の名前のことを指します。浄土真宗の場合、この戒名にあたる名前を「法名」と言います。一般的には戒名も法名もほとんど同じ意味とされていますが、実は少しずつ意味が異なります。ここではそんな戒名と法名の違いについて説明します。

報恩講とは?親鸞の命日を中心に営まれる法要

「秋になると報恩講の行事やお祭りを行っているお寺を見かけるけれど、これって何?」「『報恩講(お取越)のご案内』という葉書が来たけれど、参加しなければならないの?」などと疑問を感じている人はいませんか。報恩講は、浄土真宗の行事です。浄土真宗の宗祖である親鸞の命日を中心に営まれる報恩講について、詳しく解説します。

葬儀 安く,樹木葬

葬儀をできる限り安く済ませるには?10万円で見送る方法

近年、親族のみで葬儀を済ます家族葬、儀式を行わず火葬のみとする直葬など、葬儀を簡素化する動きがみられます。そこには、「なるべく簡素な葬儀にしたい」「葬儀代を節約して、生きるために使いたい」という願いがみてとれます。この記事では、葬儀をできる限り安く済ませる方法についてお伝えします。

墓じまいと永代供養 違い

墓じまいと永代供養の違いとは?

近年の少子高齢化や首都圏への人口集中などにより、お墓を巡る環境が激変しています。住居の都合で故郷にある先祖代々の墓守が難しい、子どもがいないなどの理由で、お墓の継承者がいずれ途絶えるのは明白な家庭も増えてきました。そのまま放置しておくと先祖代々のお墓は無縁墓となり、墓地から墓石ごと撤去されてしまいます。そのため、「墓じまい」をしたり、先祖代々のお墓を「永代供養」の墓へ改葬するなどを行う人が年々増加しています。今回は「墓じまい」や「永代供養」をお考えの方に向けて、「墓じまい」や「永代供養」とはどういったものなのか、その違いなどについて紹介します。

一覧に戻る

カテゴリ検索

東京・樹木葬ランキング

第1位

樹木葬・東京 | 風の丘樹木葬墓地(かぜのおかじゅもくそうぼち)

詳細を見る

第2位

樹木葬・東京 | 町田いずみ浄苑(まちだいずみじょうえん)

詳細を見る

第3位

樹木葬・東京|えにし庭苑(えにしていえん)

詳細を見る

第4位

樹木葬・東京 | 水元公園ともしびの郷樹木葬(みなもとこうえんともしびのさとじゅもくそう)

詳細を見る

第5位

樹木葬・東京 | 本行寺樹林墓地「そせい」(ほんぎょうじじゅりんぼりそせい)

詳細を見る

  • 東京の樹木葬
  • 関東の樹木葬

最新の樹木葬の豆知識

関連サイト

運営者情報

ページの先頭へ