仏教徒でもクリスマスを祝ってよい?
クリスマスプレゼントをねだったときに、「うちは仏教徒だから、クリスマスは祝いません!」と、冗談ながらに親から言われた記憶がある人はいませんか。また、「どうしてうちはキリスト教じゃないのに、クリスマスをお祝いするの?」と子どもに素朴な疑問を投げかけられたことのある人もいるのでは。そもそもクリスマスとは何かを解説し、仏教徒でもクリスマスを祝っていいのかについて考えます。
お正月はお墓参りに行ってはいけない?お正月にお墓参りがタブーといわれた理由|樹木葬辞典
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お正月にお墓参りをするべきか、否か、迷う人も多いのではないでしょうか。仏事は各宗派によって習慣が少しずつ違い、更には
お正月には新しい年の前途を願い有名な神社仏閣に初詣に出かけたり、近所の寺社に参拝に行かれる人は多いでしょう。しかしながら、ことお墓参りとなるとお正月に果たして行っていいのかどうか迷われる人も多いのではないでしょうか。
実家ではお正月の初詣の帰りにお墓参りもしていたのに、嫁ぎ先ではお正月にお墓参りなんて非常識だと姑に言われたなどということもよく耳にします。現代の多くの日本人が喪中年賀欠礼をしたり、喪中はがきを松の内(正月の門松を飾る期間)が過ぎてから出すという習慣が定着しているので、なおさらお正月にお墓参りをすることを迷われる人も多いのでしょう。たしかに地域によって違ったり、個々の家の考え方によって違いもあります。しかし本当は、むしろお正月にはお墓参りに行くべきと当サイトでは考えます。
日本人は古来より様々な文化や技術や思想を取り入れるのが得意な民族です。今の現代日本人は、お葬式では仏教徒になり、お正月には神道信者になって神社に参拝、クリスマスや結婚式ではキリスト教徒になりといろんな宗教由来の伝統文化行事が入り混じっています。そのため、お正月にお墓参りをするべきかどうかも、迷ってしまう人が多いのだと思います。そこで、お正月に本当にお墓参りをすべきか否か、お正月の意味から改めておさらいしてみましょう。
お正月とは本来、その年の豊穣(ほうじょう)を司る歳神様(としがみさま)をお迎えする行事であり、1月の別名です。現在は、1月1日から1月3日までを三が日、1月7日までを松の内、あるいは松七日と呼び、この期間を「正月」と言っています。地方によっては1月20日までを正月とする(二十日正月・骨正月)こともあります(参考「日本文化いろは事典」)。
また、正月に迎える年神には次のような解釈があります。田の神(稲の神)としての性格も認められるが、祖霊的性格もあわせもっている。迎え祀られた祖霊が、その霊力(年霊:年玉)を人々に与え、子孫を元気づけ再生させてくれると信じて行われるのが正月行事である(「三省堂年中行事事典 改訂版」より引用)。
上記の辞典類の説明にもあるように、本来日本のお正月の伝統行事というのは、歳神様(先祖神が元になっているといわれています)を松の内の間、我が家にお迎えし、お見送りするという一連の行事なので、本来のお正月はこの世に生きている人と先祖とが一緒に過ごすお盆と同様の期間であるといえるのです。仏教の普及・浸透により盂蘭盆(うらぼん)が先祖供養の中心行事に移ってから、お正月のもつ本来の目的は薄らいでしまっておせち料理やお年玉、鏡餅、門松など形式だけが残っているのです。
ではどうしてお正月にお墓参りをしてはいけないというような風潮が生まれてしまったのでしょう。恐らくそれは宗教の違いから誤解が生じたと思われます。まず、神道と仏教では死に対する概念が異なります。ザックリいうと、仏教では死を「新たなる生への転換点」と考えますが、神道では「ケガレ・不浄」と考えます。そのため、神道では遺体が埋葬されているお墓に、ハレの期間であるお正月にお墓参りへ行くことを忌避する傾向にあります。
しかし仏教ではお墓参りに行ってはいけない日など、ないのです。先祖を敬い祀り、子孫や家族の繁栄をご先祖様に見守っていただくというお正月本来の目的や性格から考えると、お正月はお墓参りをしたほうが良い期間であるといえます。
ちなみに筆者の我が家では、お墓は遠方にあったためにお正月にお墓参りはしませんでしたが、仏壇の仏様には新年のお雑煮を一番に差し上げてから家族皆でお雑煮を食べるのが慣わしでした。今の日本では先祖伝来の土地で世襲(その家に属した格式・仕事・財産などを、子孫代々受け継いでゆくこと)の仕事をしている人は稀で、故郷を離れて仕事に就いたり家庭を持っている人がほとんどなので、昔のように自宅の近所にお墓がある人は少なく、里帰りした時でないと墓参りできない方も多いはずです。夏季休暇として旅行や観光にとレジャー化しているお盆シーズンですが、それでも実際にお盆にお墓参りをしている人は現代日本でも34%と結構多いのが実態です(『お墓参りに関する調査』楽天リサーチ2014年8月17日から18日調査実施より)。
以上のようにお盆シーズンだけでなくお正月に実家に帰省した際には、是非お墓参りをしてご先祖様に新年の挨拶をして家族を見守ってくださるよう墓前に手を合わせてみてはいかがでしょうか。ただし、その際にはくれぐれも墓地(樹木葬や納骨堂などは特に)の開園時間や定休日は事前にしっかりチェックしておきましょう。また、地域のしきたりや個々の家庭によっても考え方も違います。実家と嫁ぎ先のしきたりが違う場合は、その家の年長者に確認し、その意向に従ってお墓参りをされるのが一番ではないでしょうか。
クリスマスプレゼントをねだったときに、「うちは仏教徒だから、クリスマスは祝いません!」と、冗談ながらに親から言われた記憶がある人はいませんか。また、「どうしてうちはキリスト教じゃないのに、クリスマスをお祝いするの?」と子どもに素朴な疑問を投げかけられたことのある人もいるのでは。そもそもクリスマスとは何かを解説し、仏教徒でもクリスマスを祝っていいのかについて考えます。
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