直葬とは?火葬場で火葬をするだけの、日本で一番シンプルな送り方
直葬とは、通夜式とお葬式がなく火葬だけを行う簡素な葬儀形式のことを言います。今、都市部ではおよそ2割から3割ほどの遺族が直葬を選んでいると言われています。通夜式とお葬式を行わない、というと、「それでいいのだろうか」と疑問に思う人もいるでしょう。直葬について詳しく解説します。
墓じまいの注意点を解説。後悔しないために相談と準備をしよう|樹木葬辞典
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墓じまいとは、お墓を撤去して更地にすることです。近年では、少子化によってお墓の管理者を確保できないことが増え、無縁墓になるのを防ぐためにやむをえず墓じまいをすることが多くなっています。しかし、墓じまいにはデメリットもあり、簡単に決断していいものではありません。ここでは、墓じまいの注意点をまとめました。
墓じまいをするときは、管理を担当している人の判断だけで行ってはいけません。お墓は親族や友人など、多くの人がお参りに訪れる場所だからです。何の相談もなく撤去してしまうと、快く思わない人も出てくるでしょう。また、長年土地を貸してくれていたお寺のことも考えなければなりません。墓じまいをするということは、檀家が減ることにも繋がります。それまで支払われてきた管理費やお布施が入らなくなるということは、お寺にとっては痛手です。ですので、きちんとした手順で行わないとお寺ともトラブルが発生してしまいます。過去には高額な離檀料を請求された例もあります。墓じまいをしたい時は、まずは身近な人たちに相談することから始めましょう。家族や親族はもちろん、親しい友人にも話を聞いてもらった方がいいかもしれません。親族の中から、お墓の管理を引き受けてくれる人が現れる可能性もあります。独りで悩まず、お墓の管理の現状と自分の考えを周囲に知ってもらうことが大切です。
墓じまいは、ただ「お墓はもういらない」とお寺に言えば成立するわけではありません。墓地はあくまでもお寺(管理会社)のものであり、利用者はお金を払って土地を借りているだけなのです。墓じまいをするからには、責任を持ってお墓を撤去し、更地に戻さなければなりません。まずは、遺骨をお墓から取り出す必要があります。これは無断で取り出していいわけではなく、管理の面でも礼儀の面でも、墓地の管理事務所に連絡してから行うのが基本です。その上で、寺院管理の場合は住職に魂抜き(閉眼供養、閉眼法要)をしてもらいます。この時、2~3万円程度のお布施を渡すのが一般的なので、用意しておきましょう。魂抜きが終わったら、お墓の撤去作業に入ります。これは自分だけではできないため、業者に作業を依頼しましょう。墓地によっては、管理事務所に頼むことで業者を手配してくれることもあるので、まずは事務所に相談してみることをおすすめします。なお、撤去費用は10万円~20万円程度が相場です。決して安い金額ではないので、幾つかの業者に見積もりを出してもらい、安い業者に依頼するのが良いでしょう。
墓じまいをしたあとは、取り出した遺骨をどうするかが問題になります。法律上、遺骨を自宅に保管するだけなら特に許可は必要ないため、一時的に仏壇などに置いておくのも良いでしょう。ただ、そのままでは親族や友人がお参りしにくい状態になってしまいます。故人を供養することを考えると、もう一度どこかに埋葬(改葬)した方が良いでしょう。現在、普通のお墓に代わって普及しつつあるお墓の形態があります。それは樹木葬と納骨堂です。樹木葬は樹木を墓標とする方法で、石のお墓と違って墓石を管理する必要がほとんどありません。また、自然の中で眠りたいというニーズに応えられるお墓として人気です。納骨堂は都心部に急速に普及している屋内墓所です。屋内のコンパクトな空間に遺骨を安置でき、ほとんどの場合その管理はすべてお寺や管理会社が行ってくれます。今後も樹木葬や納骨堂の利用者は増えていくと予想されており、採用するお寺や霊園も多くなってきています。墓じまいをする時は、樹木葬や納骨堂への改葬も視野に入れて検討してみましょう。
墓じまいは、管理者が不足している現代では仕方のないことと言えるかもしれません。しかし、単にお墓を撤去するだけでは、誰もが気軽に祈りを捧げられる場所がなくなってしまいます。それでは故人を弔う気持ちも薄くなってしまいますし、代々の祖先にも申し訳が立たないでしょう。墓じまいをするときはよく考えてから行い、家族や親戚、親しい友人など全員が納得できる形にするといいでしょう。
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